「おっはよ」学校の手前でななせが俺の肩を叩いた
「おお、おはよう」ななせは俺に寄り添いながら歩く
「朝から、熱いね~」何人かの女子が俺たちを茶化した
「今日、大丈夫だよね」
「ああ」放課後のデートをななせは気にしていた
「ところでさ、ノン君ってシスコンなの?」
「ちょっと、待てよ、BLの次はシスコンかよ」
「だって、この間、妹ちゃんと仲良く買い物してたし」
「声かければいいじゃん」
「だって…」言いかけてななせは隣のクラスに入っていった
「おい、もうキスくらいはしてんだろうな」休み時間に何人かに聞かれた
「何言ってんだよ。俺たちはまだ中学生なんだから」言いながらそろそろキスぐらいいいかと思ってしまう俺
放課後、俺たちは校門で待ち合わせた
「行こう」ななせが手をさしだした。マックまでは歩いて5分の距離だ
「ちょっと、待てよ、まだ学校だろ」俺は周りをうかがった。部活帰りで数人歩いている
「妹ちゃんとこの間手つないでたくせに。彼女とはつなげないの~」ななせは上目づかいに俺を見た
「お前、この角度で見るとメチャクチャ可愛いな」
「そう、ありがと、って話ごまかした~」俺は歩き出した。
「もう、ノン君やっぱりシスコンなんだ~」つっかっかるななせの手を握った
「あっ、じゃないかも」ななせは黙って周りをうかがった
「人いるけど、いいの?」俺を見上げた
「付き合ってるんだからいいじゃん」
「へへ~」ななせは満面の笑みを浮かべた
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