「はい、ミルクティ」
「ありがとう」俺たちは近所の公園のベンチに座っていた。
「いくらだった」温かいミルクティで少し落ち着いた
「何言ってるの、失恋男子からお金はもらえないわ」
「ありがと」俺の表情が緩んだ
「笑うと可愛いね」ななせは少し大人っぽく見えた
「何で失恋だと思ったの」
「そうね~、小学校の先生に告って、大人になったら迎えに来てねてきな」
「まあ、そんなとこ」俺は下口唇を噛んだ
「ちょっと、まってよ、ここで泣かれたらあたしがいじめたと思われるでしょ~」
「ごめん」
「謝らなくても、ねえ、月曜、空手部に遊びに来てよ、サンドバックに蹴りとか入れるとスカッとするかもよ」
「そうだね、行くよ、それからごちそうさま」
「尊徳君、元気だしてね、失恋には新しい恋を見つけるのが一番よ」
「結城さんは大人だな~。頼っちゃってもいいかな」
「いいよ、いつでもウエルカムよ」
「それじゃ、月曜」
家に帰ると母親が夕食の準備をしていた。
「あら、尊徳、どうしたの、泣いたたみたい」
「何でもないよ」
「お兄ちゃん」遥がそばにやってきた
「遥がお兄ちゃんをなぐさめてくれるって、お母さんは夕飯作るね」
「お兄ちゃん」遥が俺の手を握った
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