白鳥先生に送ったメーッセージが既読にならない。電話にも出ない。俺はどうしていいかわからす、気が狂いそうだった。
「お兄ちゃん、どうしたの」元気のない俺を心配して妹が部屋に入ってきた。シャンプーの香りのする髪に口付けしながら俺はつぶやいた
「大丈夫だよ、おやすみ」
「やだ、遥に話してよ」
「あ、ああ、でも、いいよ」
「もう、それじゃぺろぺろしてあげる?」俺たちの間でフェラはぺろぺろと呼んでいた
「今日はいいよ」
「お兄ちゃん」妹の瞳が潤んでいた
「悪い」俺は妹を抱きしめ、そして部屋から出るよううながした
「お兄ちゃんおやすみ」
「ああ、おやすみ」遥の笑顔が唯一の救いだった
いてもたってもいられず、俺は先生のマンションを訪ねた。だが応答が無い。あきらめて帰ろうとすると、妹の同級生のあんなちゃんに出くわした
「あっ、お兄さん、こんにちは」
「ああ、こんにちは」
「もしかして、白鳥先生ですか~」
「えっ、まあ」
「先生学校に来てませんよ」
「えっ、そうなの」
「何でも、急に田舎に帰ったとかで」
「そう、なの」俺は言葉がそれ以上出てこなかった
「お兄さん、大丈夫ですか?」震えの止まらない俺を心配そうにあんなちゃんは覗き込んだ
俺は走り出していた。先生が急にいなくなってしまったのだ。俺に何も告げず…
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