母は、僕が大学を卒業した為、授業料が無くなるから仕事を辞めていた。
僕は、妻と違って大学時代は、遊んでばかりいたから、人手不足の三流会社に就職したが、妻の実家での挨拶の時、マンションを貸すから、お義父さんの会社に就職してほしい。と言ったら、
妻がめちゃくちゃ怒り、お義母さんが、せっかく娘がKさんのお母様と同居するとまで言って、私はそれだけでも嬉しかった。あなた、いい加減にその変なプライド捨てて下さい。三流会社だっていいじゃない。
そうよ。Yちゃんがパパの会社に入ったって、何も出来ないわよ。逆に可哀想だわ。
酷い話。二人は遠回しに僕のこと、馬鹿にしていたのである。
「構いませんよ。お義父さんの会社に入ります。彼女の言う通り、足手まといになるのは判っていますから、籍は社員で周りには、嘱託とかアルバイトと言って下さい。雑用がある時だけ出勤しますよ。」
「なんて心が広い人。娘が結婚するの判るわ。きっとお母様も素晴らしい人ね。」
「そうよ。頭もいいし。すっごい美人よ。」
「バーカ。M子褒めすぎ。」
「バレたか!」
4人は大爆笑して、僕はすっかり気に入られてしまったのである。
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