「なんだい?Yちゃん。話しって。すまんね。この前は忙しくて。今日はたっぷり時間があるからね。」
この前いきなりお義父さんを訪ねたが会えなかったのである。
「すいません。昔から衝動的に行動する癖が抜けなくて、普通は電話くらいしますよね。」
「気にすることないよ。逆に遅いよりはいい。思い立ったら吉日って、いうだろ。」
「お義父さんが、自分の会社に誘ったのは、内定していた会社が三流だからではなく、僕の性格いや、体質に合わないと見抜いたからでしょ。あのまま入社したら、ブラック企業の上司に潰されると。」
「そうだよ。妻達が騒ぐから言えなくなってしまったけどね。君の事はもちろん娘からいろいろ聞いたよ。
頭はいいはずなのに、成績が悪いとね。高校はかなりいい所を卒業してるね。君は、興味のない事をすると、疲れてしまう体質なんだよ。逆に興味の有る事は徹夜しても全然大丈夫だろ?」
(やっぱり大企業の偉い人は凄い。母と同じだ。めちゃくちゃ頭がいい。)
「ありがとうございます。お礼を直接言いたくて飛んで来ました。」
「でも、この事に気付いたのは、お母様だろ。恐らく週刊誌の記事を見てな。母親は、子供の事はなんでもお見透しだからな。あはははー。」
「実は、母に一緒に居てくれるのは嬉しいけど、男は仕事してなんぼよ。やれる事から働いてみれば。と言われました。」
「良し判った。君は私のコネを武器に仕事をしなさい。そのほうが、ヒットいや、ホームラン打てるかも。あはははー。」
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