高校生活は、普通だったがやはり彼女は出来なかった。
母が何か部活にでも入りなさい、って言われたから子供の頃から、かけっ子が好きだから陸上部に入った。進学校だからゆるゆるの体育会だので暇つぶしに入部したのである。
お陰で、友達も増えて結構楽しい高校生活を送ったが、ついに受験シーズンがやって来た。
進学校だから、頭がいいヤツばかりだから推薦なんて無理。苦手の一発受験にかけるしかなく。過去問題に絞り勉強した。
入試も終わり、後は発表待ち、学校は自由登校でもう授業は無い。
僕は床屋で週刊誌を読んでいたら、びっくりし、慌ててキャンセルして同じ雑誌を本屋で買って家に帰った。
(家族とセックスする人達。)確かそんな特集だった。
(なんだよ。親子でセックスしてる人いるじゃん。すげー。駄目だ、全然小さくならない。)
僕の部屋はザーメンが飛び散って大変な事になっていたのである。
母がパートの日に、エロ本屋に行き、近親相姦の本を買いまくってセンズリしまくる、毎日だった。
ある日、押入れを見たら、既に読み終わった近親相姦の本が整理されていた。
(ママが登校日の時、掃除したんだ。この本だけは隠すべきだった。ヤバいな。)
今日は発表の日、どうせ郵送されるから、わざわざ見に行かず家に居た。母が、
「大丈夫、受かるわよ。」
「むりだよ。三流大学落ちたんだよ。無理無理。」
僕は、一流のWKJは諦め、二流のMARCHの3校と滑り止めに三流のNTKS1校を受験したのである。
ママは何度もポストを確認しに行った。
「Yくん、Yくん来たわよ。封筒厚いわ、きっと合格よ。」
僕は合格した。担任に電話したらめちゃくちゃびっくりしてた、と母に言ったら、
「失礼ね。あの先生。実はね。危ないから、四流のDATKも受けた方がいい。って言ったのよ。バカ教師。うちの子はそこまでバカじゃありません。って言ってやったわ。」
(良かった、ママに恥かかせるトコだったよ。あの大学だけ苦手な問題が無かったからラッキーだったな。)
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