合格した。しかし母は高熱を出して家に居る。僕の風邪が感染ったのだ。
帰り道に母が来るのが見えて、
「ママ!寝てなきゃ駄目じゃん。」
「大丈夫よ。もちろん受かったんでしょうね。」
「当たり前だよ。だってママが、入試はよっぽど悪い点じゃなければ大丈夫だって、忘れてたの?」
「そうだったわね。風邪ひいて弱気になったかな。帰りましょう。」
家に帰り、母は熱が下がっていた。
「ママ、ママ、僕、受かったんだから、馬だったら殺され無いんだね。夢の快楽生活が待っているんだね。やったー。」
僕は母に抱きついた。
「ちょっと、あなた勘違いしてない?馬の快楽生活は引退してからよ。君まだ初勝利の馬。それに私達親子よ。」
僕はすっかり落ち込んでしまったら、
「そうだなあ、初勝利の馬にご褒美あげないね。ママとお風呂入ろうか?」
「やったー。風邪ひいて汚いママの体洗ってあげる。」
「あんたが感染したんでしょ。バカ。」
二人は抱き合いながら大爆笑して、お風呂に向かった。
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