彼女と結婚する事にはなったが、いろいろ含め事実婚に留める事になった。
子供たちの事や親戚付き合いを考えると……まぁめんどくさいというのが一番だった。
紙切れ一枚出すか出さないかの違いだったが、一緒に過ごすことは変わらないからと彼女からの提案でそうなった。
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彼女は私の事を縛るわけでもなく、一緒に住んでいてもいろいろ自由にさせてくれた。
姪を預かった後、姉とやりに外に行くのも咎めるどころか混ざりたいと言うほどだった。
姪も家に泊まりに来て、はじめのうちは彼女と息子がいることに少し戸惑っていたが、彼や彼女と絡んでからは別人のように積極的になり、娘と同じく尻穴でもできるようになりたいと彼女に教えを乞うまでになっていた。
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いつものように姉が姪を迎えに来て、2人で外に出ると姉は心配そうに聞いてきた。
〔ねぇ…沙織ちゃんもいるのにマイナ預けてよかったわけ?〕
「ん?あー…まぁ…。お嬢は逆に歓迎してるよ」
〔沙織ちゃんはそう言うしかないじゃない…。〕
「大丈夫だよ。……なに?気遣ってんの?ねぇちゃんらしくないな」
〔そりゃこんな頻繁に預けてたらさ……しかも迎えに来てるのにアンタと出かけるとか……〕
「あー………。ちょっと待ってて」
姉に全てを話す頃合いだと思い彼女にメールをしてみた。
彼女からはいつ言うの?いつ話しするの?とせっつかれていたので、連絡するとすぐにOKの返事が届いた。
「ちょっと時間できたから、今日はホテルでも行こうよ」
〔は??なんでよ?〕
「いまお嬢に連絡したらゆっくり話して来てね、だって」
〔ゆっくりって……〕
「あ、そこ曲がって。インターの手前にホテルあるから」
姉は眉間にシワを寄せながらも車をホテルへと向かわせた。
部屋に入ってすぐ、ソファに腰掛けて話をきり出した。
「まずさ、はじめに言っとくとオレとねぇちゃんの事、お嬢知ってるよ」
〔…はぁ??〕
「姉弟でやってんのも、コハルとやってんのも、ねぇちゃんがマナトとやってんのも全部」
〔アンタ…何言って…〕
「まだ話途中!最後まで聞けって!……んで、お嬢の息子いるでしょ?ユウセイ君わかるでしょ?」
〔………うん〕
「お嬢も自分の息子とやってんの」
〔………は???〕
「オレらね、その辺全部オープンにして一緒にいるんだよ。もちろんコハルとユウセイ君も仲良くやってるよ」
〔ちょちょちょ……は??アンタたちって……〕
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