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愛美と手をつなぎ自分の部屋へ移動するまでの僅かな間に、健次は愛美が直に伝えてくる、柔らかでか細い手の感触と肌の温もりを、再び愛らしいものとして受け入れつつあった。
たとえほんの一時、他の男になびいていたとしても、また戻って来てくれた、という愛美への感謝にも似た愛情の念が甦った。
それと同時に、小柄な彼女への征服欲求も次第にムクムクと大きくなっていった。
静寂が流れる部屋で、二人が向かい合って無言で見つめ合った時には、もはや以前と変わらない恋人関係に戻っていた。
健次は、感情の昂りに任せて愛美をきつくぎゅっと抱きしめ、愛美の小さな唇を求めた。
愛美も目を閉じて健次の望みを受け止める。
ちゅっ!
ちゅっ、ちゅぅ~~~~っ!!
んっ!んっ、あぁん!んっ!
、、健次ったら、あぁん、そんなにあたしのことを?
寂しかった?
(つづく)
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