こんにちは。よく来たね。
ちょっと待ってね。
健次はそう応じると、健次は玄関の扉を開けて愛美を居間に招き入れた。
久しぶりね、健次くん。
はい、これお土産、スイーツよ。
駅ナカのケーキ屋さんってすごい人気なのね。行列ができてたから、ついつい並んで買っちゃったの。うふふふ。
あぁ、そうそうそこのスイーツは結構美味しいよ。
うちの母もいつも、、あっ、その、、
健次はそこまで言って、母小百合の顔が頭に浮かび何故か言葉を濁らせてしまった。
そうそう、お茶でもいれるからちょっと待ってて。
健次はそう言うと、キッチンに行ってポットに水を汲みはじめた。
そうして二人は、互いに言葉少なに紅茶を飲みながら、愛美が気を効かせて買ってきたスイーツを黙々と口に運んでいると、
健次はやや硬い表情で口を開いた。
(つづく)
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