夕方、家につくとすぐに母がハグをしてきた。
「うまくいったみたいね」
「なんでわかるの」私は母の腕を振りほどいた
「だって我が家のシャワーソープと違う香りがするから。ママに教えてくれる?」
「ママのアドレスのお陰で、怪しまれなくてすんだと思う」事前に初めてのように振る舞うよう母に言われていた
「良かったわね」母より5センチ高くなった私の頭を撫でた。さくらとの体験を母にすべて話した。
「それで、ママからは卒業しちゃうの?」母の切なそうな、それでいて美しさをたたえた瞳が私を見つめた
「僕はママから絶対卒業しないよ」
「ほんと、嬉しい。でもノンちゃんはいつかは結婚しなきゃいけないのよ」
「わかってるよ、でもママことはずっと愛し続けるよ」
「ノンちゃん、ママ嬉しい。ママのことずっとずっと愛してね」
「ママ」私は母の頬に口付けした。母が口唇を求めた。私は快く応じた。互いに別の異性と関係を持てば持つほど、私と母の欲望の炎は燃え盛ると徐々に気づき初めていた。
それから10年後、私は妻の里帆と結婚した。里帆は私が勤める不動産会社の工事請負会社の娘で、我が社の専務の紹介で知り合った。専務は会長の娘で、社長は娘婿である。私は入社してからずっと専務に目をかけてもらっていた。専務は母と同級生だったのである。そして、入社してすぐ、ホテルで関係を迫られた。私は何の抵抗もなく彼女を抱いた。
「あんなに可愛かったノンちゃんがわたしを抱いてくれるとは夢にも思わなかったら」
「専務、とっても素敵でしたよ、でも中で出しても良かったんですか?」
「わたしね、子供が出来ない身体なの」
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