(つづき)
佐和子は風呂に入りながら、タケシとのこれまでを回想していた。
思えばすべては息子の不登校を治すためにはじめたことだった。
それが、一流大学に合格させる為、テストの点数が良いほど、いやらしい褒美をする、
という約束をしてしまったことが破滅のはじまりだった。
まさか、赤点ばかりだった息子が、テストでいつも100点満点のトップをとるようになるとは…
思えば、タケシはコンプレックスのかたまりのような少年だった。
ある日、洗濯かごに入った佐和子の下着が、男の匂いで濡れていた。下着にはザーメンが付着していた。旦那は出張で、不在である。あとは、息子のタケシしか考えられなかった。
タケシに問い詰めたようとも思ったが、彼女も金もなく、友人もいない。不憫な息子を思い母は、不登校を克服したら、佐和子のパンティを一枚だけ渡すから、それは自由に使ってもよいとメモに書いて置いた。
すると、タケシは数日してのち、登校するようになった。
タケシが喜ぶなら、と。思う。
息子は、はじめテストで赤点ばかりとっていた。
佐和子は元教師であり、教師の息子が不登校で学力が低いというのは、プライドが許せなかった。
なので、息子に勉強を教えながら、息子のエッチな欲求にも答えるようになっていったのだ。
タケシは「こんどは英語がんばるから、スカートごしにお尻を触ってみたい」とか、
「学年トップ10に入ったら、ヌードになった母さんを見たい」といっては、
それを実現させてきたのである。
母として、はじめは理性を保っていたのだが、それが最近からだが疼くようになっていた。自らも快楽の奴隷になり、楽しむように、なってしまったのだ。
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