覚せい剤をもらった。打てば気分が良くなった。酒田のマンションに泊まるように言われた。僕が逃げないようにだ。
スキンヘッドが帰ってから、僕が風呂に入っていると、酒田が入ってきた。背中を洗ってくれって。だから洗ってやった。
「明日、刺青入れたら、ソープに連れて行ってやるからな、サトル」
「ありがとうございます」と僕は笑いながら言った。
「刺青見たら、美紗子の奴、ビックリするだろうな、きっと」
また、前みたく、高級なところでお願いいたします。と提案すると、「馬鹿野郎」と酒田に笑われた。
翌日の午前中に、スキンヘッドが迎えに来て、僕は連れて行かれた。渋谷のセンター街を抜けた雑居ビル。そこに店があった。
黒い台の上に仰向けに寝かされ、歯医者にでも来た感じだった。
朝も、覚せい剤を打ってもらったから、気分よく刺青を入れた。
けど、痛かった。痛かったけど、母という文字が僕を心底興奮状態にさせ、痛みすら逆に快感になった。
お尻の鬼畜と言う文字も母の文字同様に快感だった。
先のことを考えると、不安になることはなるけど。
それ以上に、興奮の方が先に来た。それがヤク中ってことなのかな。
お母さんに、慰めてもらいたい。こんな酷いめにあってるんだから、お母さんに、慰めてもらいたい。こんな酷いめにあってるんだから。お母さんをいっぱいいじめて欲しい。お母さんを‥お母さんを‥
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