再度挑戦しに‥。
肩で息をしながら懸命に、ブルーシートの小屋を覗きこんで、母が声をかけにいく。
ついに30代くらいの、不潔感がある仙人みたいなのが、興味を示した。母がバンに向かって、手で丸を掲げる。
スタッフが降りてきて、AVだと説明。とりあえず、仙人をバンに乗せて、助監督が話した。
「あのですね。すさんだ環境から、抜け出せればいいと思いまして、このAV女優の美紗子さんのお家で1週間ほどホームステイして、再起を図るお手伝いができればと思い‥」
「あー、えっ!私がこの人のうちに行くの?」
「はい」と助監督が言う。「それからですね、毎晩、美紗子さんのことを好きにしていただいてもいいかなと‥」
「好きにしても?好きにしても?ん?」
「ええ。セックスしてもいいんです」
「話しが読めないなぁ‥」自分をとりまく事態を把握しきれない様子の仙人。
助監督は聞いた。「今、いくつかな?」
「28です」
助監督が僕にも歳を聞いてきた。
「19」と僕は適当に少し若く答えた。
そうした状況下で、助監督が話していく。
「年上の女性には興味はないのかな?たとえば、お母さんみたいな女性とやりたくないかな?できたら、格好などつけないで、欲望を剥き出しにしてもらえたら、こちらとしては最高なんだよね」
仙人は、声をひそめてこう言った。
「あります。お母さんみたいな女性と、したいです」
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