その夜、母と僕は愛し合った。
顔の、母という刺青に、お尻の、鬼畜という刺青。
それこそが、母とやる権利の象徴のように思えて、世の中の一般常識をすでに超越しいて、母とやることに、なにを躊躇することがあるのだろうか?
すでに母は僕をこばなくなっていた。
覚せい剤から足をあらうことができる、唯一と言っていい母の身体は、僕にとって治療と言ってもいい。
どんな施設に入るよりも、薬漬けの日々から抜け出すには、母と愛し合うことが一番だった。
なぜなら、母こそが真実の愛。母以外に、自分を犠牲にして僕を守ってくれる人などいるはずがないからだ。
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