会社に勤め出して覚える事が多くヘロヘロになっていた頃、家に帰ると姉が飛びついてきた。
『ケータ!見て!見て!!これ見て~!』
「なになに!?」
『これ!ほら!ここ線見えるよね?見えるでしょ??』
「ん?あ、これもしかして…?」
『赤ちゃんできた!ケータの赤ちゃんできたの~!』
「おぉ?マジか。」
姉は陽性反応が出た検査薬を持って喜びすぎて飛び回っていた。
母もちょうど帰ってきて姉の妊娠を知ると、姉と抱き合って喜んでいた。
≪私の子供とギリギリ同級生かな?≫
『かもね!妊娠中いろいろ教えてね~先輩!』
≪フフフッ!私も久しぶりの妊娠だし忘れちゃったわよ~≫
『それでも先輩!よろしく!』
「同級生になるの?」
≪まだわからないけどね、ギリギリ可能性はあるかな?≫
「ふーん。まぁ…2人とも頑張って産んでよ」
『もちろん!どっちがいい?男の子?女の子?』
「んー…ねぇちゃんと母さんが産み分けてくれればいいんだけどねぇー」
『それは難しいよぉ~』
≪そうよねぇ~、それは何とも言えないし≫
姉と母はお互いのお腹を擦り合いながらニコニコしていた。
その日は簡単にお祝いをして、3人並んでベッドでくっついて寝た。
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