その後の姉の行動は早かった。
アヤノさんに計画を話してすぐにアヤノさんの会社の内定を貰うと、祖母にも話をして援助の約束を取りつけ、あとはオレがユナに話をするだけになった。
ユナを呼び出しプロポーズすると、あっさりOKの返事を貰った。調子に乗って計画の話もするとそちらもあっさりOKだった。
拍子抜けするほどうまくいったのは、やっぱり姉が裏で手を回していたからだった。
それでも親子や姉弟の関係の事に嫌悪感はないか聞くと、さんざんオレと姉の姿や母、祖母との事を見ていたから全然平気だし、むしろ自分もその中に入りたいと言ってくれた。
時間はバ~っと流れ
オレは高校卒業を控えていた。
姉はアヤノさんの会社で働いていて、もともと少人数の会社だったのとアヤノさんの贔屓のおかげで役職に就くまでになっていた。
相変わらずケツで稼ぐ事は続いていたけど。
ユナは中学2年、長い黒髪と華奢な身体は変わらず胸だけはプクっと膨れた。
小学生の時のイジメは中学になるとパッタリとなくなり、逆に容姿がイイせいでいろんな男にちょっかいを出されるようになったらしい。
男だけじゃなく女の子にも告白されるとも言っていた。
母の前ではオレと喧嘩しながら、姉はオレの卒業と同時にあの計画を実行する為に準備を進めていた。
姉とオレ2人が小さい頃からのビデオを編集して一枚のDVDにまとめ、その時を待っていた。
卒業式が終わり仲いい連中との打ち上げも早めに切り上げて夕方家に帰ると、母と姉が夕飯の支度をしてオレを待っていてくれた。
≪ケータ、卒業おめでとう!≫
「ありがとー」
テーブルを囲んで普段より少し豪華な夕食でオレの卒業を祝ってくれた。
母も姉もほろ酔いになりオレが飲んでいても特に咎める事もなく、楽しい雰囲気で過ぎていった。
『あ、母さん、プレゼントあるからソファ座って~』
夕飯の終わり際、姉が動いた。
≪え?プレゼント?ケータにじゃなくて?≫
『子育て一区切りした母さんにだよ~!ほらほらソファに座って!』
母を座らせると姉はDVDをセットしてオレにも横に座るように言うと、姉も母の横に座ってDVDの再生ボタンを押した。
卒業シーズンによく耳にする曲をBGMに姉やオレの生まれた頃の映像からはじまり、歳ごとのイベントや旅行先の光景が次々に流れていった。
母もニコニコしながら、この時あーだったこーだったと思い出話をしながら見入っていた。
10分ちょっとの映像の最後には母に対してのメッセージがロールで流れ、母も号泣とまではいかないけど鼻をすすってうっすら泣いていた。
映像が暗転すると、母は深呼吸をひとつしてから姉にありがとうね!と感謝の言葉をかけた。
『どういたしまして!でもまだ続きあるからちゃんと見てて~!』
≪もう十分なのにまだあるの??じゃあちゃんと見なきゃね!≫
そう言うと再び3人で画面に向かった。
暗転から画面が切り替わり母の部屋のドアが映ると、姉はテレビのボリュームを上げた。
ギシッギシッとベッドの軋む音が大きく聞こえるが、母は不思議そうな顔で見ている。
≪ん~??なぁに??≫
『見てればわかるよ~』
テレビには相変わらずドアだけが映り規則的にギシッギシッと音が流れているだけだったが、しばらくすると母の顔から笑みが消え能面の様な顔になった。
また画面が暗転して、すぐに母を犯したあの時の映像が流れだした。
▼………『はーい、アタシたちの母、恭子さん42歳、お薬でぐっすり寝ちゃってま~す!今から息子のケータに犯されちゃいまーす!アハハ!』
『…で…こちらが息子のケータで~す!今から自分の母親を犯す気分はどうですか~?…………▲
≪え………??≫
画面には裸で横たわる母や勃起した姿のオレが映り、後ろでは姉の声が流れていた。
≪えっ??………な…ん…≫
『母さんちゃんと見てね!』
≪え……う…そ……うそ……≫
≪まっ…て……なに…なんで……≫
『ケータのオチンチン入ってるね~?』
≪いやっ…やだ!なんで!なんで!?うそっ!?≫
『うそじゃないって~!ちゃんと入ってるじゃ~ん!母さんちゃんと見……』
話している途中でリモコンを手に取り停止ボタンを押した。
≪なんっ…なんなの…これ…これって…こんなの……≫
『なんで途中で止めちゃうのぉ~?せっかく今からイイトコなのにぃ~!』
姉はニコニコしたまま母からリモコンを奪うとまた再生ボタンを押した。
画面には再び母の裸が大きく映りだす。
≪やめてっ!≫
母は大きな声を出して再度映像を止めた。
リモコンを握りしめ口をぐっとつぐむと鼻息荒く姉を睨みつけた。
睨まれた姉は特に表情を変える事もなくニコニコしたまましゃべりはじめた。
『母さん、なんでこんなんなってるかわかる~?』
≪……………≫
『わかんない~?わかんないよね~?』
≪……………≫
『母さんさ、アタシが父さんに犯されてたの知ってたよね?』
≪……え…………≫
『すべてはそこから始まってるんだよ~!』
≪………なに……≫
『はっきり答えてね?母さんアタシと父さんの事知ってたよね?』
≪………≫
『答えて?』
≪………≫
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