従姉が正気に戻るのを待ち、服を着るのを手伝っているとトモコから電話がかかってきた。
『もしも~し、パパ?』
【あぁ】
『ミホさんまだいる?』
【あぁ】
『ど~だった~?』
【…直接話すから帰って来い。】
『え……怒ってる…のかな…?』
【…直接話す。】
『…はぃ…わかりました…』
《…ねぇ…トモコちゃんから?…あのね……あのさ…あんまり怒らないでよ?》
【怒ってねーし。逆に感謝してるわ】
《え!?そなの?》
【20年ぶりにミーちゃんとヤれたし】
《うん》
【たまにまたやりたい】
《マジで!?抱いてくれんの?》
【あぁ。緩い穴もいいかな】
《……しね…》
言葉はキツイが、少し嬉しそうにしながら従姉は帰っていった。
夕方になりトモコと子供たちが帰って来たが、トモコは怒られると思ってビクビクしながらリビングに入ってきた。
『ただいま……あの、パパ…その……』
【トモコ】
『はぃ…』
【最高だった】
『え………??』
【ミーちゃん最高だった。トモコ、お前にも感謝だわ】
『…え……』
〈ほらママ~!大丈夫だって言ったじゃん!〉
『パパ…怒ってない…?』
【呆れたけどな。】
〈ど~だったの~?〉
【ん?ひみつー】
〈なんでぇ!〉
【オレがまたミーちゃんに怒られるかもしれんから】
〈ふーん。まぁいいや。パパ!あのねあのね……〉
新しく買ってきた下着やら何やらを見せてくれながら旅行を楽しみにしている娘の横で、トモコはチラチラと私を気にしながら従姉との事を聞きたい感じだったが、あえて無視していた。
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