二人を家に送り、私も家に帰ると、玄関でトモコが迎えてくれた。
『おかえり~お疲れさま~!』
いつもの笑顔に癒されながら家に入り、夕方からの事をトモコに詳しく話した。
弥生さんとの朝の事だけはさすがに秘密にしておいた。
テスト週間も終わり、私抜きでトモコと子供たちが買い物に出かけていた土曜日の午後、トウマくんがひとりでウチにやってきた。
モノをデカくする方法でも聞きに来たのかぁ?と冗談をいいながらコーヒーを出すと、見てほしいものがあるとパソコンを立ち上げた。
SDカードを差し画像を表示させると、そこには裸の男女4人が写っていた。
【ん?これは?】
▼こっちの2人、誰かわかりますか?▲
【……!?これって…】
▼父と母です。▲
【だよな!?こっちの2人は?】
▼…わかんないです…▲
写真にはトウマくんの両親と、50代くらいの男女が写っていた。その数30枚ほど。
順に見ていくと、どうやらどこかのホテルで4Pをしている様子が写っていた。
【これって…トウマくんの両親が、どこかのカップルと楽しんでるってことだよな?】
▼ですよね。日付見てもらえますか?▲
データにある日付はトウマくんたちがウチに泊まりに来た日だった。
▼こっちのデータも見てほしいんですけど…▲
別のフォルダを開くと、部屋の雰囲気は違うが、同じ人物が写っている写真が100枚近くあった。
その日付はトウマくんたちを連れて温泉に行った日だった。
▼これって、ウチの親……そーゆー事ですよね?▲
【…ん…そうだな…】
▼これ、どうしたらいいっすか?▲
【うーん…。トウマくんはどう思う?】
▼……わかんない。どうすればいいっすかね?▲
【これはナナちゃんも知ってるの?】
▼いや、オレだけです▲
【ってか、このデータはどーした?】
データを手に入れた経緯は…
トウマくんが父親と買い物に出かけた時、たまたま好きな芸能人が街でロケをしていたのを見つけ、父親の携帯を借りて写真を撮りまくったらしい。
家に帰って写真のデータを移すのを父親に頼んだが、芸能人が写ったフォルダだけでなくすべての写真データをコピーしてしまったらしい。
【どうしよかこれ…。】
▼ウチの親もおじさんたちと同じなんですかね?▲
【まぁ写真を見る限りそうだよなぁ】
▼…これ……すごいっすよね?オレこれ見て…母さん見て勃起しちゃいました▲
【お…おぅ…、そうか。…おじさんも…これは…なぁ】
▼母さんエロいですよね?▲
【そうだな…】
写真に写るトウマくんの母親はもう一組のカップルと楽しんでいる様子がはっきりわかる顔で写っていた。
【このデータ、ちょっともらってもいいかい?】
▼大丈夫です▲
【これ、ナナちゃんにも簡単に見せといてくれるかな?】
▼あ、はい。いいんですか?▲
【あぁ。あとこれトモコたちにも見せていいかい?】
▼はい。…これ知らんぷりしてたほうがいいのかな?▲
【とりあえずおじさんに任せてくれるかい?】
▼はい!そのつもりで今日来たんで。▲
データをウチのパソコンにコピーした後、トウマくんは帰っていった。
その日の夜、子供たちが寝た後トモコにその写真を見せていると、ある1枚の写真を見て固まっていた。
『パパ…この人、トウマくんのお父さん……昔会ってるよ!』
【ん?いつ?】
『まだコウが産まれる前!ワタシたちが遊んでた時期に!』
【覚えてるのか?】
『うん!これ!この写真見て!』
そこにはトウマくんたちの父親の上半身が写っている写真だった。
『右胸に大きなホクロがあるでしょ?ワタシこれ覚えてるの!』
【…あぁ、あるな。なんか乳首が3つあるみたいだな?】
『そう!そ~なの!ワタシも乳首が3つあるな~って思った事覚えてるの!』
それはまだ私とトモコがスワップサイトで遊んでいた時、同年代で比較的近所に住んでいた夫婦と連絡を取っていた。
予定を合わせ約束の日に会いに行ったが、夫婦で会う予定が奥さんの体調不良で旦那さんだけが来た。
その時は、私たちも盛り上がっていたので約束と違うからとキャンセルする事もしないで、旦那さん単独と私たち夫婦の3Pを楽しんだ。
『この後ワタシがコウを妊娠したのがわかったから遊ぶのやめたんだよね!』
【そーいえば…】
『ワタシ抱かれながら、あ、この人乳首3つある~って思ってたの!この時たしか黒淵の眼鏡してたよ!』
【それオレもなんとなく覚えてるわ】
『あの時の人がトウマくんたちのお父さんだったんだ!』
【そーいえば旅行の日の朝に見たことないかってきかれたよな?】
『うん!なんとなく似てるなぁって思ったから!』
【ってか奥さんの体調不良って、トウマくん妊娠してて悪阻だったとか?】
『それありえる!…計算するとその時期だから!』
【……これ、使えるかもな…】
『あ…パパ悪い顔してる~!』
【トモコ、お前もなー】
『ヌハハハハ!お主も悪よのぅ』
【いぇいぇ、お代官様ほどでは、グフフフフ】
『この時ナオキって名乗ってたよね?ホントはナオトのはずだよ!』
【そこまで覚えてるのか?】
『女は何でもいろいろ覚えてる生き物なのよ~?』
【肝に命じとくわ…】
また新しいオモチャをもらったような感覚だった。
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