半分程食事が進んだ頃、すっきりした顔の息子たちと少し頬を赤くしたカオリさんが部屋に戻ってきた。
「イッてきましたー!」
▼ダハハッ!なんだそれ!▲
→すみません、お騒がせいたしました
『お猿さんたち、どうでした?』
→はい…びっくりしました…すごくて……
〔ウフフ。でしょうね!〕
『おかしな家族でごめんなさいね~』
→とんでもない!仲良しでいいですね!
→すみません、あまりお邪魔しても…。また片付けの時にお呼びください
朝食を終えた娘とナナちゃんは、すぐに二人して露天風呂に向かった。トモコと弥生さんは息子たちが食べ終わるのを待つとの事で、先に私とシゲさんも風呂に向かった。
脱衣場を抜けると風呂の縁で二人が腰掛けて、その奥に前日風呂で一緒になった若い女の子がひとりで湯に浸かっていた。
【おはよう、お邪魔しますねー】
→おはようございます
{あれ?彼氏さんは?}
→まだ寝てるんです~
{そうですか}
【ひとりで混浴、平気なんですか?】
→はい!私は全然大丈夫なんですけど、彼は…
【まぁ恥ずかしいんでしょうねー】
→そう言ってました。自分から誘ったのに
{ハハハ、女の人の方が度胸ありますからねぇ}
→あの…いまこちらのお嬢さんたちに少し聞いたんですけど、親子でって…本当ですか?
【あー…まぁ。私とこの子が親子で、この子は友達、でこちらは近所の方で…】
→…本当なんですね!…すごい…
【気持ち悪いとか思いませんか?】
→いいえ全然!私も兄とした事あるし偏見はないですよ
意外な答えが聞けて話が弾んでいるところにトモコたちが揃って入ってきた。
【あ、ちょうど来ました。私の妻と息子、横が友達、一番後ろがこのシゲさんの奥さんです】
→あの~…全員がその~…
{全員がそうですよ!ハハハ}
→本当に…すごい…
後から来た四人は話の内容は聞いてはいなかったが、雰囲気で察したらしく、ニッコリ微笑んでいた。
〈パパ~ちょっとだけ見てもらっちゃう?イヒヒッ〉
【他に客いないし…いいか!】
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