近づいて来た彼女の股間に、すばやく手を延ばします。長年の秘密を突然知られて、もうやりきれないのか、『もうやめてぇ~…。』と泣いて下がります。
残念ですが、彼女の股間はびしょびしょに濡れていました。『お前、濡らしてるやないかぁ~。おのおっさんと犯ってたんか?』と聞いてみます。
彼女はショックで立っていられないようで、柱にもたれ掛かり、私に触られた股間を手で押さえました。
『してないってぇ~…。なんもしてないってぇ~…。』
明らかにウソとわかる彼女の泣きながらの言葉が、薄暗いこの部屋で響いていました。
私は男性を追いました。男性の部屋を開けると、まだ服を着ることなく、ベッドに腰掛けています。その風貌から、精神的に障害を持っている方のようです。
私に遅れて、彼女が男性の部屋へとやって来ました。そして、『この人は関係ないからぁ~。私が全部悪いんやからぁ~。』と私の腕にしがみついて来ます。
『なら、全部説明してくれ。納得出来たら、帰るわ。』と彼女に最後のチャンスを与えました。
しかし、今の彼女に私を納得させれるだけの言葉など浮かぶはずもありません。
『この人に、お金もらっていたんよぉ~。』
『お金~?お前、身体売ってるのか?』
『そんなんじゃないってぇ~。…、もおぉ~、そんな言い方せんとってよぉ~…。』
『お金もらって、このおっさんとセックスしてるんだろ?売春やないかぁ~。』
『違うってぇ~。…、そんな単純な話じゃないってぇ~。』
『なら、どうなんや?説明してくれ。』
『うまいこと説明出来んよぉ~…、』
涙ながらに必死に説明をしようとしていましたが、とても彼女では無理でした。そして、あることに触れるのです。
『お前さぁ、あの兄ちゃんと付き合ってた時も、このおっさんと犯ってたんかぁ?』
『してないってぇ~。…、してないってぇ~。』
『お前、よくもあの兄ちゃんに『彼女がいるなら別れる!』って言えたのぉ~?』
『違うってぇ~。…、そんなんじゃないってぇ~。』
『それやったら、どっちもどっちやないかぁ~。アホらし~っ!好きにせぇ!』
そう言い残し、私はこの家を離れました。吐くつもりもなかった元彼の話を出してことで、私の頭にも余計に血がのぼってしまったのです。
残念ですが、山下とはここで終わり。こんな女と結婚なんて、トンでもない話です。ただ、後は彼女がどうするかです。
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