男達が寝室から出てくるのを察した智樹は、不規則に乱れる鼓動とめまいを感じながらも、そっとその場を離れ家を出た。
道の途中でスマホをいじるふりをして、物陰で男達を待ち伏せることにした。
予想通り、男達はケラケラと不愉快な笑い声をあげながら智樹のほうへ歩いてきた。玲子と行った行為についてあれこれ話をしているようだ。
『つーか、マジハンパなかったっすね、あのアマ』
『潮吹きパイパンでケツ穴OKの女なんてそうそういねーからな 笑』
『しかも1万で生ハメできるなんて激安っすよね 笑』
『おめーら、まさか常連になるつもりじゃねーだろうな 笑』
『俺、またすぐ買っちゃいそうっすよぉ 笑。先輩、あの女のアカウント教えてもらえないっすか?』
『あ? まぁいいけどよぉ。ケツ穴に生でハメてビョーキもらってくんじゃねーぞ 笑』
そう言いながら、リーダー格の男が後輩の男にスマホの画面を見せている。
智樹は物陰に隠れながら聞き耳を立てる。
『え~っと、@...lo..ve..d..o..ll...m..om、、@lovedollmomっすね』
『ラブドールってたしかダッチワイフって意味だよな。しかもマムってことは、、、あのアマ子持ちかよ 笑』
『おぉ! 先輩英語できるんすか? 超頭いいっすね』
『うるせーよ! 常識だよ常識』
『つーか、あんなダッチワイフ女の子供ってどんなヤツなんすかね』
『さぁな、親が親なら子供も相当イカれてんだろ 笑』
『まさか自分の親を買ってたりして 笑』
『かもな 笑』
『ダハハハハハハ 笑』
閑静な住宅街には相応しくない下品な笑い声がいつまでも響いていた。
続く
※元投稿はこちら >>