気づけば、玲子は生温かい肉の棒を口に含んでいた。
左右の手にはそれぞれ形の違う棒を握らされている。
膝立ちになった股の間には男の頭があった。
その玲子の中から溢れ出す蜜を一滴もこぼすまいと一心不乱に啜っている。
玲子の体が徐々に汗ばんでいく。
自分は心を捨てた人形。感じてなんかいない。
そう思うほど、蜜が溢れ出るのが分かる。
今の自分を死んだ夫や智樹が見たらなんと思うだろうか。もちろん軽蔑されるだろう。
これが私の、母親の仕事だと言ったところで許してくれるわけはないだろう。
それでも、欲望剥き出しの男達が置いていく汚い金で生きている事実。
体が規則的に揺れる。
男が血走った目で自分に覆い被さっている。
鼻息を荒くし勢いよく腰を振っている。
その男と自分はナニかで繋がっている。
私を汚すナニか。
不思議と心地良いリズム。
鼓動に似たリズム。
気持ちいい。汚されてるのに。
声が出そう。ダメよ、私は心を捨てた人形。
人形が声を出すなんておかしいわ。
人形? いいえ、ちゃんと生きてるわ。
汚いお金で生かされてる。
声が出そう。
嗚呼、、声が出そう。
続く
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