ベッドの中央、静かに座る玲子の姿があった。
白い肌に透け感のある黒い下着を纏っている。
その下着は男達に対する扇情的な役割は十二分に果たしてはいるものの、本来下着が有するべき機能はまったく持っていないようだ。
そんな玲子の周りを裸の厳つい男達が取り囲んでいる。
皆、自分のモノが一番だと言わんばかりに、他人のモノを蔑んだ目で見ている。
玲子に向けられた合計4本の肉棒はまるで自由な意思を持っているかのように、ときおりビクンビクンと跳ねている。
4本それぞれ色や形に個性があり、彼ら一人ひとりの分身であるかのようだった。
最初に玲子の体に触れたのはリーダー格の男。
玲子の背後にまわり両手でその柔らかな胸を揉む。
玲子は目をつむったまま黙っている。
残る3人の男達は、彼の手の動き、乳房にめり込む指先、玲子の表情を注意深く見守り、股間のモノを一段と膨らませる。
男の右手は乳房を離れ、へその上を通過し、小さなショーツの中へと滑り込んでいく。
男が手を半分ほど差し入れたところで動きを止めた。一瞬戸惑ったような目をしたがすぐに理解したようだ。
男は玲子に膝立ちになるよう耳打ちし、玲子がそれに従う。
男がほかの3人を見渡しニヤリと笑う。
次の瞬間、玲子の穿いているショーツを一気に下げた。
滑らかな恥丘に綺麗な縦スジが1本、露わになった。
それを見た男達が一斉にどよめく。それは覗き見する智樹からもよく見えていた。
男が右手の中指をその縦スジに這わせていく。
クチュッ、と音がした。
その音が合図であったかのように、中指の動きが忙しくなる。
グチュッ、グチュッ、と次第に音が卑猥になっていく。
『このパイパン女、俺らに囲まれて濡らしてんぞ』
男達の中の誰かがそう言った。
リーダー格の男が目で合図をした。どうやら許可が出たようだ。
一斉に玲子へと群がる残る3人の男達。
強引に唇を奪おうとする者。
薄いブラジャーのカップを捲り、大きめの乳頭に吸いつく者。
乳房の感触を片手に感じながら、もう片方の手で尻を撫で回す者。
玲子はされるがままに受け入れていた。
4対1ははじめてだった。
もう誰が誰の手か分からない。
めまぐるしく絡みつく触覚に理解が追いつかない。
もう誰が誰だっていい。
はじめから顔も知らない男達だ。
名前も偽名かもしれない。
でもそれもどうだっていい。
自分が心を捨てている間に事が終わればそれでいい。
1人30分、4人で計120分。そういう約束だった。
そんなに長い時間心を捨てていられるだろうか。
玲子は目を閉じ、そして心をも閉じた。
続く
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