. . . それから数日後のある朝。
智樹と玲子は朝食を食べながら“仕事”の話をしている。
「智樹、前に言ってたお客さん、今日の夕方いらっしゃるって」
『そっかぁ、じゃあ学校が終わったら急いで帰ってくるね』
「ええ、待ってるわね。あなたが勧誘してくれたお客さんだものね」
『みんな初めてだって言うから、優しくしてあげてよ』
「ええ、分かってるわよ。ほら、遅刻するわよ。早く学校にいきなさい」
『うん、いってきまーす!』
智樹が学校に行っている間、玲子は“仕事”の準備に取り掛かる。
手際良くなってしまった寝室のベッドメイク。
毎回使われることのないコンドームをヘッドボードに数枚置く。
ランジェリーを何着か見繕い、試着。
約束の時間の30分前にはシャワーを浴び、化粧を直して客を待つ。
続く
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