寝室のドアが開く。
玲子の目に鼻息を荒くし股間を膨らませて立つ智樹の姿が映る。
玲子は突然起きた予想外の状況に声を出せずにいた。
智樹が寝室に脚を一歩踏み入れる。これまで何人もの男達がこうやって部屋に入ってきたことだろう。
その瞬間、智樹は息子から《客》となり、玲子は母親から《娼婦》に変わった。
玲子の目が涙で潤む。声が出ず壊れた人形のように口をパクパクと開け閉めしているだけだ。
智樹がベッド脇にたどり着く。
握りしめていた金をヘッドボードの上に乱雑に置いた。札が何枚か床に落ちる。もはや幾ら置いたのかは分からないが、これで客としての義務は果たしたことになる。
智樹はパジャマを脱ぎ裸になった。
大人の男には程遠いまだまだ線の細い体だった。
それでもある一点だけは成長著しく、まるで体本体とは別モノであるかのように赤く肥大し首をもたげていた。智樹の亀は顔を見せることを恥じらっているのか、その先端は包皮に守られていた。
智樹は昼間覗き見た男達を真似、玲子の前に立った。
続く
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