顔の見えないやりとりは続く。
“中学生がこんなの見ちゃダメですよね”
“内緒にしておいてあげるから、大丈夫よ”
“あの、このアカウントって、エッチする人を募集してるんですよね?”
“そうよ、智也くんも大人になったらまたいらっしゃいね”
“今の僕じゃだめですか? お金ならあります”
“本当はダメなんだけど、、おばさんとエッチなことしたいの?”
玲子の、大人の女の裸を見たい。いつからか触れられなくなった胸や尻を触りたい。そして玲子とひとつに繋がりたい。もはや智樹は完全にオスの欲求に支配されていた。
“おばさんと、セックス、したいです”
“やだ、一人前みたいなこと言って。誰にも言わないって約束できるなら、おばさんが相手してあげる”
“絶対、誰にも言いません”
“わかったわ。それで、いつがいいのかしら?”
あまりにあっさりと話が決まった。別人を装っているとはいえ、実の母である玲子との肉体関係を約束してしまった。あとは智樹自身が踏み出すだけだった。
“今がいいです”
“今ってもう夜よ。明日の間違いかしら?”
“今です。これからそっちに行きます”
智樹は昼間に玲子からもらった1万円札とこれまで貯めていたいっさいの金を手一杯にぐしゃりと握りしめ自室を出た。
廊下を歩いた記憶がない。
智樹は玲子の寝室のドアノブに手をかけていた。
続く
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