鬼塚さんの姿はどこにもなかった。電話してもでない。外を見に行っても見当たらない。僕は部屋に戻った。無駄だろうと思っだけど、鍵を探した。母も一緒になって探した。もうあきらめた。音のない部屋に時計の秒針だけが動いている。
帰ろう。と母が言う。
でも、と僕。ニッパーなどがないか辺りを探した。キッチンにハサミがあったので、それで切れないか母に聞いた。
母がパンティーを脱いで座って股を開く。ビラビラした部分に近づけてハサミを当てて試した。がハサミでは難しいだろうとすぐにわかる。南京錠に僕は顔を近づけてみる。母に痛いか聞いた。
母が涙目になって、何も答えずパンティーを履き、また帰ろうと言った。僕め立ち上がった。
お父さんは、この事は、内緒にして、いい?と母が言って、僕は頷く。母がまだ少し、ウンコ臭い昨日の服に着替える。
二人で坂道を降りて、駅の近くまで行ってタクシーを拾い、家に帰った。
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