次の日、朝早く母と付近を散歩した。途中スコールが降り出し、古い教会が見え、近くまで駆けって行くと、扉が開いて中に入った。真ん中の細い通路を抜けて、母と大きな十字架の前に来て、それを眺めるように、木の長い椅子に座った。しばらくすると、人がやってきたので、母と立ち上がった。ごめんなさいと言って外に出て行こうとしたら、神父が言った。しばらくしたら雨も上がるからいなさい。僕と母は、thank youと微笑んでまた座った。
あのう、と僕は神父に言った。彼女と結婚をしたいのですが‥‥
神父は微笑んで手招きした。僕たちは神父のいる方に出ていった。外では雷鳴が轟き、青い稲妻が母と僕を照らし出していた。
幸せな時も困難な時も富める時も貧しき時も病める時も健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛し守ることをここに誓います。
僕は言った。I will そして、I willと聞こえて、口づけした。
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