モール街に、変な空間を見つけました。席取りをするように物が並べられ、吹き抜けの2~3階からは人が覗き込んでいます。
『誰が来るん?』と母に聞き、ようやく近くのポスターを見て、それが何か分かるのです。このあと、ここでお笑い芸人がミニショーをするようです。
『オッパッピー』のあの人でした。僕と母は急いで3階に上がり、吹き抜けの一階が見れる場所へと移動をします。田舎の僕達です。彼も有名芸能人なのです。
なんとか人を押し退け、吹き抜けの手すりを持てる場所まで辿り着きました。流石に二人並ぶほどは確保が出来ず、背の高い僕は母の背後で見ることにします。
しばらくすると、大きな音楽が流れ、海パン姿の彼が現れました。会場もざわつき、人の波に押されてしまい、僕も母も動けなくなるのです。
期待してなかった海パン芸人でしたが、営業に慣れているのか、思いのほか会場は盛り上がりを見せました。慣れた方がやると、やはり面白いのです。
しかし、後ろから押される僕は、母の身体に負担をかけないように、手すりで踏ん張っているので、かなり大変です。
母と身体は密着をしていますが、やはり顔と顔の空間は保ちたいのです。その時、母の手が踏ん張ってる僕の手に触れました。
『手、離しよ~。我慢しなくていいわ。』と言います。母も僕の努力を知っていたのです。
踏ん張っていた手が手すりから離れました。人の波は正直で、出来ていた空間を埋めるように僕の身体を母に押しつけてしまうのでした。
僕の手は、母の脇腹へ移っていました。それは、母の身体を使ってバランスを取るように、左右の脇腹を持ちます。
すぐにその手は母の身体に回され、抱き寄せるのです。顔の目の前には母の髪があり、その髪に口づけをするように母に迫りました。
会場は、海パン芸人の『そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!』で最高潮を向かえていましたが、僕はほとんど見ていませんでした。
母に身体を密着させ、抱き締めて胸の中へ抱き込んでいたからです。そこで気がつきました。母に手を回している僕の手に、母の左手が乗っているのです。
その手は同時に僕の左右の手を握り締め、掴んで止まっています。僕はてっきり、『母が僕を思って、握ってくれている。』と思っていました。
しかし、それが違うことを思い知らされるのです。
母のお腹に回して、前で握られている僕の手。その手にも力が入り始めると、やはり母のお腹を触れようとしてしまいます。
年齢の割には、弛みのないお腹です。それでも、触るだけで興奮が出来るものでした。更に、その手は上へと上がろうとします。
つまり、母の乳房です。痴漢に近いこの状態ですから、やはりそういうことになります。
母の胸を目指そうと手を上げようとした時、あるのもの存在に気がつくのです。それは、僕の両手を掴んだ母の左手でした。
母は、僕を思って握ってくれているのでなく、『この体勢では必ず胸を触ろうとしてくる。』と先を読んでいたのです。
事実、母の胸は前のガラスに強く押し付けられていて、僕の手が入る隙間を無くしてしまっています。ここまでは母の読み通りでした。ここまでは…。
会場では、海パン芸人が有料のお客さんを掴まえてのトークコーナーへと変わっていました。つまり、そろそろ終わりと言うことです。
僕は母のお腹に回している手に力を入れ、瞬間的に後ろへ身体を倒します。母の身体も一緒に引っ張られ、押し付けていたガラスに僅かな隙間が出来ました。
その隙間を、僕は逃がしませんでした。僕の右手は、ガラスに押し付けられていました。しかし、その手の中には母の右の乳房もあったのです。
母の身体が、勢いをつけて動きます。握られてしまった胸をなんとかしようと、素早く僕の手を振りほどこうと握って来たのです。
しかし、僕の手は母の乳房を強く押します。揉む勇気もなく、ただ離したくはなかったのです。母の手の圧力が上から何度も掛けられますが、動きません。
少しして、母の手からはねのける圧力が無くなりました。ただ、僕の手を優しく握り締めているだけです。その手からは『何もしないで…。』と感じるのです。
母の胸に、めり込むように押さえつけたままの右手。ここまで来たのに、その乳房を揉むという行為が出来ません。
ただ母の優しい手に握られ、諭されているのです。結局、胸を抑えたまま何も出来ず、お笑い芸人のショーが終わるのを見ているのです。
フィナーレを迎えた頃、止まっていた右手の指が僅かに動きました。その指先には神経が研ぎ澄まされていて、母の乳房の柔らかさを脳へと伝えます。
そう大きくはありませんが、母の胸は柔らかいのです。それを伝えると、胸へ強く押し付けていた右手が浮かび始めます。
右手は自然と丸みを帯び、大きくはない乳房を掴む格好へと変化をします。母もそれには気づいていて、危険を感じているはずです。
再び、はねのけけようとして来ましたから。しかし、一足遅く、僕の手はワンピースの上からですが、母の乳房をハッキリと捉えています。
もう指先ではなく、右手の手のひらの全体を使って母の乳房の柔さかを感じていました。いや、母の胸を僕は揉んでいたのです。
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