AM11時30分。僕の心臓はバクバク。冷や汗がでてきた。もうホテルに入ったころだろうか、と思いながら携帯を閉じる。いよいよくる電話に備えてスタンバイ。その時の感覚を、今も覚えている。不安をあおるような音が聞こえていた。家電からの低いうなり音。窓の外からは何か鳴き声。いろんな音がひとつ残らず聞こえていた。もう大久保の駅にとっくについてるはずだ。心臓が痛くなるのと同時におしっこをしたくなる。緊張のせでお腹も痛くなる。トイレに行こうか迷う。もし電話が掛かってきたら。お腹が音を立ててなる。何か甘いものを身体にいれないとぶっ倒れてしまいそうだ。腹痛は消えた。冷蔵庫のアイスコーヒーをコップに注いで飲んだ。すこしするとまた心臓が痛み出した。初恋の時のような痛みだった。
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