次の週の水曜日、バイトを休んで母の後をつけた。清楚なワンピース風にハイヒールで駅の方に向かって歩いている。そして総武線に乗った。僕は気づかれないように隣の車両へ飛び乗った。新宿を過ぎ、大久保と言う駅で母が降りた。そこから一人で歩きはじめた。僕はそのずっと後を。どこにいくんだろう。髪を切った母は少し冷たい感じに見える。駅が見えた。人だかりの中でセイヤが立っていた。なんだ?一駅歩いたのか?そして肩を寄せ合って狭い路地に入っていった。途中のコンビニで何かを買った。そして出てまた歩き始めた。この辺はホテル街だと知って絶望的になった。笑いながら二人がホテルに入っていった。うそだろ!信じられなかった。震えが走った。もう僕の母ではないような気がして来た。あれは違う人だ。狭い道を車が通り抜けてく。二人が入っていたホテルの中を覗いた。リーズナブルな佇まいのプチラブホテル。こんなところ使うの?と思った。休憩はかなり安い値段だった。なんだよカラオケかなんかすんのか?そう願った。小さな窓の所にはおじいさんが座っている。そこにラミネート加工されたもので部屋が紹介されていた。二人が乗ったと思われるエレベーターは三階で止まっていた。おじいさんい三階の部屋は開いてるか聞くと開いていた。借りた。鍵をもらってエレベーターで上がった。三階に部屋は四つあった。自分の部屋をひくと三つ。ひとつのドアに耳を当てて見た。防犯カメラがあることに気づいて自分の借りた部屋に入った。そして五分も経たないうちに諦めてホテルを出た。
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