それから2週間
ナナちゃんの件は意外なものだった。
娘が聞き出した事は、
・ナナちゃんが好きなのはコウではなく、兄のトウマ
・兄の気を引くために色々してきたが、効果なし
・コウと付き合ったら嫉妬してくれるんじゃないか
・まずコウの事を探ってみよう
という感じで家に入り浸っていたらしい。
ブラコンかーと思っていたら話の続きがあり、兄妹ですでに一線を越えていたらしい。
学校でもオナニーやセックスの話もする事もあり、家に来ていた子たちは、すでに全員オナニストとの事。
娘と同じくパソコンで調べ、知識だけはそれなりにあるらしい。
兄が好きでたまらなく、セックスすれば自分だけを見てくれるのでは、と思ったナナちゃんは、寝込みを襲ってみたが半分挿入したところで痛みで断念し、兄はそれから避けるようになってしまったらしい。
娘も話を合わせながら聞き、さすがにボロが出そうと聞き出しを止めようと思ったが、逆に協力を頼まれてしまったらしい。
【協力って?】
〈セックス…〉
【兄妹で出来るように?】
〈ウン…〉
【他の家の事だしなぁ…。】
〈変に協力したら、うちの事バレちゃうかもしれないし…〉
『ん~…バラしちゃえば?』
【ハッ??】〈エッ!?〉「ハッ??」
【何言ってんだママ…】
『え~…好きなら兄妹でもいいじゃん!うちもみんな大好きでしてますよ~って!』
【さすがに他の家の子供にそれはないだろ…】
〈マホも言えないよぉ…〉
『そぉ?ならママがお話しようか??』
【なんて?】
『ルール守るならおばちゃん応援するよって!』
【普通の恋愛と違うだろ…】
トモコのズレ方はひどいもんだと思ったが、義妹の件でうまくいった事もあり、変な自信を持っていた。
『ナナちゃんもトウマくんも素直な子だし、ちゃんと話せば大丈夫だよ~!』
〈ママ…どこまで話す気??〉
『ぜ~んぶ!』
〈…また仲間にするとか言うの??〉
『そのほうが楽じゃない?』
〈噂広がっちゃったらどーするの?〉
『広げないように手を打つの!』
〈ど~やって??〉
『まぁそれは追々ね~』
トモコがニヤニヤしながら自信たっぷりに話をするのを見て、3人とも流される形で了承してしまった。
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