変な期待とは裏腹に、特別何も起きることもなく、僕は自分の部屋に戻りました。そして、パソコンを立ち上げ、普段通りの夜を過ごします。
しかし、すぐに浮かんでくるのは母が僅かに出してくれた『アン…、』という喘ぎ声。目の前で聞いた初めての女性のアノ声が耳から離れないのです。
何度でも聞きたい声、それこそ今夜、今からでもアノ声を聞きたいくらいなのです。
母が廊下を歩く足音がします。自分の寝室に行くためにひ、どうしても僕の部屋の前を通る必要があり、何年も聞いている足音です。
ところが、その足音は母の寝室に入る前に止まってしまいます。『僕の部屋の前にいるんじゃ?』と僕も耳を潜めてしまいます。
『りょうちゃ~ん?』、声があがりました。昔から、無断で部屋の扉を開くことはしない母ですから、普段通りの行動だとは言えます。
しかし、昨日の今日です。母の呼び掛けに、一瞬で緊張に包まれてしまうのでした。
『なに~?』と返事をしたのですが、扉は開きませんでした。聞こえてないのかと思い、『なに~?』と更に大きな声で返事をします。
すると、『今日、どうするー?』と廊下から母に聞かれます。その一言で、僕の頭の中はそのことでいっぱいになりました。
しかし、『なにがー?』と聞き返してしまいます。もっと突っ込んだ返事が欲しかったのかも知れません。
『今日はやらんー?』と言われ、もう間違いありません。しかし、『お母さん、どうなのー?』とこれは間違った返事でした。
『私はどっちでもー。』、そう言ったと思うと、母の足音が進みました。その足音は、そのまま母の寝室に消えて行ったのです。
母とは、もう少しやり取りがあると思っていました。しかし、尻切れになってしまい、僕も動きようがなくなります。さっきの返事は間違いだったのです。
動けずに時間は過ぎてしまい、僕も焦り始めます。『終わっちゃう。』『お母さんが寝ちゃう。』と気ばかりが急いでいました。
結局、僕の勇気が出るのには、15分以上の時間が必要でした。なんとか15分後に、母の寝室の前に立てたのです。
しかし、ドアの前まで来ましたが、声が掛けられません。ノックする勇気もなく、時間だけが過ぎてしまいます。
その時でした。『りょうちゃん、いるんやろー?入って来なよ。』と中から声を掛けられ、ようやくとその扉を開いたのです。
部屋に入りました。テレビがつけられていますが、薄暗い部屋のベッドには、こちらを向いて座っている母がいます。
僕の姿を見た母は、ベッドの布団を少し避け、自分の隣に座れるようにスペースを作りました。『こっち。』と言われ、僕はそのスペースに座らされます。
僕を隣に座らせたのはいいけれど、母の次の言葉がありません。母もそこまで考えていた訳でもなく、両手を自分のパジャマの股間に挟んで、少し考えます。
結局、僕も母も言葉がまとまらず、変な空気のまま無言の時間が過ぎたのです。
しばらくして、母が立ち上がりました。結局、言葉はまとまらなかったようです。立ち上がると、タンスを開けて、中からあるものを取り出しました。
それは、小さな白い小箱。昨日使ったコンドームです。それを一個取り出すと、母は蛍光灯の紐を一度引っ張りました。薄暗い部屋が、更に暗くなります。
母は、深い息を何度もしていました。どうしていいのかよく分からず、それは溜め息に近いものです。
『そこに寝て。』、ようやくと振り絞った母の口から出た言葉がこれでした。その言葉に、僕は素直に従うのです。
ベッドに横たわった僕の隣に、母が腰を下ろしました。僕が頭に敷いた枕の上にコンドームは置かれ、 母の手が僕のパジャマのズボンに掛かります。
パジャマは脱がされ、パンツまで下げられました。微妙な大きさになっているチンポが、母の目の前に晒されます。
一瞬、母の顔が僕の股間に近づいたため、昨日同様のフェラチオに備えます。しかし、それは下げたパンツを完全に足から抜いてしまおうとする行動でした。
僕の下半身を露出させましたが、母はすぐに行動を起こしません。その準備に入ったのです。
母は自分のパジャマのボタンを外し、サッとそれを脱ぎます。そして、パジャマの下も男のように脱ぎ始め、イスに掛けられました。
母の手は、ブラジャーに掛かります。これも慣れた手付きで取ってしまい、その行動が男のようで、とても女性の肌が現れたような気がしません。
しかし、その大きく膨らんだ胸が、女性の身体であることを証明しています。この間、母は僕には視線を向けませんでした。
当たり前のことを、当たり前のようにやっている感を出し続けたのです。『服を脱いだら、誰でも裸になってしまう。』という当たり前のことをです。
僕はベッドの上で、まな板のなんとかのように固まっていました。母とはいえ、やはり女性が服を脱いでいるのを、隣で見るのは緊張をしてしまいます。
そんな固まっている僕の身体に、母の手が延びました。もちろん、股間にです。母の手は僕のチンポを握ると、すぐに上下に動き始めました。
片手で蓋をするようにしていた母の手が亀頭の刺激を始め、一気に膨張を続けます。それを見ていた母は、僕に視線を送ることなく、枕元に手を延ばします。
両手で袋が破られ、取り出したコンドームは早々にチンポに掛けられました。数回シゴいたチンポに、アゴを出した母の顔が近づきます。
昨日と同じように、僕に気を使った優しいフェラチオが始まるのです。
母のフェラチオは、昨日よりも確実に激しいものでした。経験の少ない僕には、そう思えます。口に含むだけでなく、裏筋に顔を擦り付けてくるのです。
しかし、なんと言いますが、なんでも確実にこなしていくセックスでした。愛し合うというより、セックスの真似事に近いのものなのかも知れません。
それでも、セックスが出来ていると思えている僕は、充分に満足をしていたのです。
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