六本木のライブハウスで六時半に渋田と待ち合わせ。奴は几帳面だから一足早く来ていた。久しぶりの再会を三人で喜び会う。
渋田くんもすっかり社会人ね。見違えちゃった。
おばさんもお変わりないようで。素敵ですよ。
そう、ありがとう。東京なんで気合い入りすぎてるの。母もご機嫌だ。
すぐに一回目のステージが始まった。ビートルズ世代の母は乗り乗りだが俺と渋田は今一興が乗らない。母はヒット曲連続のバンド演奏に興奮したのか毛皮の半コートを脱いだり踊り始めたり。ノースリーブの白のミニワンピースから伸びた両脚や太もも。渋田の嫌らしい視線が注がれていた。
ステージが終了、母がトイレに席を立った。化粧直しだ。俺と渋田の会話。
おばさん、あの頃より若返ったてか凄くエロくない?
どうだか。いい年してビートルズだからね。付き合いきれないよ。お前今日は保険の勧誘されないように気をつけろよ。
保険って枕営業とかあるんだってね。
その時母が戻ってきた。
あら何の話?
おばさんが綺麗だって話しをしてましたよ。
渋田に調子よくよいしょされて母も満更でもないみたいで満面の笑み。最後のステージまで見て、帰りは六本木から大森へタクシーで移動。
実は俺、調布から大森に引っ越したんです。つい最近です。勤務先の新宿までは通勤時間は変わらないが、一部屋増えたんで広くなった。渋田には別部屋で寝てもらうつもりでいた。渋田は朝早く横浜に帰るだろうから、渋田が帰ってから母と愛しあうつもりで打ち合わせ済みだった。渋田がおばさんが枕営業してくれるんだったら保険に入ろうかな?と冗談ぽく言ってたのを思い出して急に母と●●●●したくてたまらなくなった。渋田が帰る迄待てないかもと。
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