レイコ「・・ねえ?英樹ぃ~?・・」
英樹「・・・えっ? なっ、なに?!!・・」
レイコ「あのさぁ~、男と女がキスをするって事はさぁ」
「どんな意味が在ると思ってんの?」
英樹「意味?!!」
「え~っと・・いみ、いみ・・・意味ぃ?!」
「そ、そんな事、いきなり言われたって・・」
彼は彼女の問い掛けに対する明確な答えを提示する事が出来なかった。
異性の事が好きになると、その相手とキスがしたくなる。
彼は只それだけの事だとしか言えなかったのだ。
レイコ「女ってさぁ、あっ!えっとぉ!・・私だけかな?
こんな事、思ってんのは・・」
「う~ん?・・やっぱりキスって云うのは
愛し合って無いとダメだと思うんだよねぇ~」
「まっ、仕事でチュッチュしてる私が言うのも
なんだかなぁ~って思うんだけどねぇ~」
英樹「・・はぁ~?・・」
「・・僕は・・僕は良く分かんないんだけど・・」
「好きなら良いんじゃないかって思う・・
例え親子であっても・・」
彼には近親関係の性的な行為に対する背徳感が産まれついた時から薄いのかもしれない。
百歩譲ってレイコ本人にだけの感情だとしても、彼女の方は”はいそうですか“と容易に受け容れる訳にはいかなかった。
風俗をして居るからこそ敢えて感じる道徳観、若しくは彼に対する女としての真の愛がそうさせて仕舞うのかもしれない。
とにかく息子に対して身体は許せても、唇だけは簡単には許せなかった。
そんな彼女は只、彼からの真の愛を確かめたかっただけなのかもしれない。
レイコ「・・ねえ英樹?・・」
英樹「なに?・・お母さん?」
レイコ「私の事・・好き?」
彼は彼女からのいきなりの問い掛けに言葉を窮して仕舞う。
レイコ「私は英樹の事が好きだよ!」
「ううんっ!違う違う!!」
「・・・・・」
「私は・・英樹の事を・・愛してる!!」
「・・心の底から・・」
彼女は突然、彼に本気の求愛をする。
すると彼の方からも全く同じ答えが返って来た。
英樹「僕も・・・僕だってお母さんを愛してる!!」
「絶対に嘘じゃない!!」
「僕は本気だから!!」
彼女の本気の告白に彼の心は目覚めて仕舞った。
もう彼の気持ちは元に戻る事は出来ない。
しかし彼女には、その彼の本気度を量る術が無い。
レイコ「本気!!・・なの?・・嘘じゃないのね?!!・・
本気で女としての私を愛してくれてるのね?!!・・」
英樹「本気も本気!!」
「いくら僕だってこんな事・・冗談で言う筈が無いでしょ?・・」
「ねっ?!! お母さん!!」
彼女の胸には納まり切れない程の熱い想いが込み上げて来る。
レイコ「私たち・・結婚出来ないのよ?!!」
「それでもいいの?・・」
英樹「勿論!! 僕だって馬鹿じゃないよ!」
「それ位の事は知らない筈が無いでしょ?!!」
レイコ「これからあんたは幾らでも
可愛い女の子と出会う事が出来るのよ?!!」
英樹「えっ?・・う、う~ん?・・なんか・・」
「何だか僕って若い子が苦手みたいな?」
レイコ「にっ、苦手って?・・」
彼は本格的な真のマザコンであった。
英樹「実はさぁ~・・僕、ソープに行く前に
何回かヘルスってとこに行ったんだけど」
レイコ「・・・・・」
(まあっ!! ファッションヘルスが風俗デビューって事?)
英樹「そこだと、どんな可愛い女の子が出て来ても
ちんこが萎んじゃうんだよねぇ~!」
レイコ(はあぁぁ~?)
英樹「オナニーをする時は必ずアイドルのグラビアや若い女の子の
出てるAVを見ながらするんだけどなぁ~」
レイコ(若い?!!・・ふんっ!!)
(若けりゃ良いってものでも無いんじゃな~い?)
英樹「そうそう! だからねっ?!」
「始めてソープに行って、セックスしておまんこの中に
射精したのは、どこからどう見ても40過ぎのおばさん
だったんだよ!!」
レイコ(何ぃ~?!!怒!! 四十過ぎがオバサンだぁ~?!!)
英樹「でもね、でもねっ!!」
「そん時は4回やって、あと1回ゴム替えて入れようとしたら
時間が無くなっちゃってさぁ~(笑)」
レイコ(あんたっ!! 最初っから何回出してんの?!!)
(その人もいい迷惑だわっ!!)
英樹「さすがにその・・え~っと、何て名前の人だったっけ?・・・」
「・・あっ!そうそう! その君江って人もグッタリ
しちゃってさぁ~、もう、大変だったんだ・・・から・・???」
大変な事に成っているのはレイコの方であった。
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