息子と再出発(たびだち) 3
夫に、息子との姿態を見られてしまった。
一晩一緒にいた嫁にも、夫は当然話しているはず。
しかし、夫も嫁も母と息子を責めることなく落ちついていた。
母と息子は、夫と嫁を見送った後、話し合った。
「さっきのお父さんの話しぶりからすると、私たちのこと、ゆうべ初めて知ったようには見えなかったわね」
「というと、前から知っていたってこと?」
「いつからかしら」
「知ってて、僕らのこと見てたのかな」
「いやだ、見られていたなんて」
「父さんと佳子が散歩に行くようになったじゃない、あの頃から二人して相談してたんじゃないかな」
「そうねぇ、あの頃、佳子さん元気なかったもん」
「でも、佳子、最近、以前より元気になった気がする」
「父さんに相談して何か吹っ切れたのかしら」
「じゃ、佳子は僕と別れるってこと?」
「そうじゃないの、お父さん、悪い様にはしないって言ってたでしょ」
「悪い様にはしないって、どういうことだろう」
「私たち次第っても言ったわよね」
「じゃ、僕と母さんが別れるってこと?」
「それも変な話よね、もともと母さんとユウちゃん夫婦じゃないもの」
「じゃ、どういうことだろう、悪い話じゃなくて、僕たち次第って」
しかし、少なくともこれまでと変わらずにいることはできるはずがない。
公になれば最悪、母と息子が引き裂かれるかもしれない。
母と息子が一緒に過ごす時間は、もうあと残り少ないかもしれない。
結論の出ないまま、母と息子はお互いの身体をまさぐり合った。
「あん、ユウちゃん、やっぱり離れられない」
「僕もだよ、母さん」
夫と嫁が帰ってくるまでに朝食と昼食を兼ねた食事を挟んで、母と息子は抱き合っていた。
夫たちが帰ってきた。
「早速だが、今朝の続きを話そうか」
食卓を挟んで、夫と嫁、母と息子が隣合って座った。
「ユウ、おまえ佳子さんに冷たかったよな」
「うん、仕事忙しかったから」
「そうじゃないだろ、お前は母さんばかり見ていた、佳子さんはそれがつらかった、お前が母さんを好きだってことは、父さんは前からわかっていた」
夫は、母と息子のただならぬ関係もとっくに知っていたという。
夫は、淡々と話し始めた。
それは、息子の大学での一人暮らしに母が付き添って行った時、電話口のやりとりで怪しいと感づいた。
その後も、頻繁に母が息子のもとを訪れていたので恐らく関係を持ったに違いないと思ったという。
決定的だったのが、息子の就職祝いで家族で温泉に行った時だ。
母の布団に息子が潜り込んで、母のあえぐ声を聞き、夫も寝たふりをしながら興奮していたという。
夫は母と息子に対して怒りを向けるどころか、仲良がいいのを微笑ましいとも思った。
できれば母と息子の営みをこの目で見たいと思っていた。
そんな中、息子が就職して結婚し家庭を持ったことで、もう母と子の関係はなくなったとほっとしていたが、嫁の出産で母がまた息子のもとに行くというので、元に戻ってしまうかもしれないと思った。
夫が危惧した通り、母と息子は再び関係を持ち始めたようだ。
今回も母が電話してきた時、息子との行為の最中であろうと感じた。
最初に気がついた時と同じだ。
嫁が息子のもとに帰り、母は家に帰ってきてから元気がなかったが、再び息子夫婦と同居するようになると急に元気になった。
そして、大胆にも夫が寝ている傍らで息子と性交行為をするとは思いもよらなかった。
くしくも妻と息子の行為を目にしたいという夫の思いは叶えられた。
しかし、嫁は最初、息子が夜中に布団を抜け出すのに気がついたが、問いただすことができなかった。
それは、義母と息子の執拗な接触を目にしていたからだ。
義母の胸や尻を撫でまわしたり、義母の入浴中に息子が入ろうとするのを見て怪訝に思い、トイレから二人の最中の声を聴いた時は衝撃だった。
誰にも相談できず悩んでいた時、義父が散歩に連れ出し悩みを聞いてくれた。
「私と佳子さんは、さっきまでホテルにいた。そこで結ばれたよ」
「えっ?」
母と息子は同時に声を上げた。
「ど、どういうことだよ」
夫は、それには答えず、淡々と話をつづけた。
その後、何度も散歩がてら悩みを聞くうちに、義父も嫁にこれまでの経緯も話して聞かせ、嫁の気持ちを聞いたという。
「うちの家族はこんなんだが、愛想つかしただろう。
息子と別れてやってもいいんだ」
「お義父さん、わたし別れるつもりはありません。
子供のこともありますが、まだ、夫を愛しています。
そして、お義父さんのこともそれ以上に愛しています」
「何を言い出すかと思えば、私のことは関係ないでしょう」
「いいえ、前にも言いましたが、結婚した時からお義父さんのことを本当のお父さんのように思っていました。
そして、一緒に住むようになって、ますますお義父さんのことが好きになったんです。
お義父さんに愛してほしいと思っています」
「佳子さんは、ユウのお嫁さんだ。
息子の嫁と関係を持つなんて許されない」
「いいえ、夫がお義母さんとあんな関係になっている以上、わたしたちも許されるはずです。
お義父さん、わたしを抱いてください」
「佳子さん、私の妻と息子のことであなたを悩ませてしまい、申し訳ない。
佳子さんの気持ちはわかりました。
私も佳子さんのことを本当の娘のように思い、いけないこととはわかりつつ、佳子さんを女として見ていたこともありました。
あなたは、とても魅力的な女性です。
あなたにそうまで言っていただけると、こんな年寄りでも若返るようです。
ありがとう。
妻と息子に覚悟させた上で、私もあなたを抱きましょう。
おそらく来週末も妻と息子は関係を持つと思いますので、その場に踏み込んで、彼女たちにも自分たちの立場を考えさせたいと思います。
その上で、私の方からあなたに改めてお願いします」
「お義父さん、お気持ちありがとうございます。わたし、待ってます」
そして予想した通り、昨夜も母と息子が行為を始め、タイミングよく赤ん坊が泣きだしたというわけだ。
母と息子が繋がっていた、実際には離れが後だが半裸であり、隠しようもない姿を確認した父は、嫁のもとに行って報告した。
「佳子さん、たった今、妻と息子の現場を確認してきました。
私たちは、決して取り乱すことなく、普段通りにふるまいましょう。
明日は、朝から我々も赤ん坊も一緒に出かけましょう。
そして、あなたを抱いていいですか」
「嬉しい、お義父さん」
「さあ、ゆっくりおやすみ」
息子に朝まで父親のベッドで寝るように言ったから、恐らく、母と息子は再び愛し合っているだろう。
その姿態を想像しつつも、夫と嫁は赤ん坊を挟んで寝ていたという。
「こうして、さっき佳子さんと私は結ばれた。
ユウ、佳子さんは素晴らしい女性だ。
お前にはもったいないぐらいだ。
私と佳子さんは愛を確かめ合った。
そこで、佳子さんと相談したんだが・・・」
夫の提案は、母と息子にとって驚きだった。
父と母は別れない。息子と嫁も別れない。
今までどおり、二組の夫婦としてこの家で暮らし、普段通りに生活する。
しかし、週末の夜と休日は、母と息子、義父と嫁が一緒の時間を過ごし、愛し合う。
外目には仲のいい親子、夫婦と映るだろうが、内実は愛欲にまみれて過ごすということだった。
「佳子さんもこの考えに同意してくれた。
今の赤ちゃんは当然のことながら、ユウの娘だし、佳子さんにまた子供ができたら、その弟・妹としてユウの夫婦で育てる。
それが、私の子種であったとしてもだ」
「母さんに僕の子供ができたらどうするの?」
「それは、ユウ、お前の弟・妹ということになる。
もちろん、私が自分の子供として認知する。その方が自然だろう」
「ユウちゃんと佳子さんは、平日はセックスできるの?」
「それは、ふたり次第だ。気分が高まれば、すればいい。母さんと私も同様だよ」
「う~ん、どうかしら。あなたはそんなに元気ある?」
「不思議だが、佳子さんの裸を目にしたら、鋼のように硬くなったよ」
「まあ、ちょっと妬けるわぁ」
「母さんには、僕がいるじゃないか」
母と息子が握り合った手に力が入った。
「で、お前たちはどうなんだ。この提案を受けるのか」
「もちろん、異論はないよ。佳子、よくオヤジなんかに抱かれたなぁ」
「お義父さん、素敵だったわ」
嫁は、義父の肩にもたれかかった。
夫は、嫁の肩を抱いて、おでこにキスをした。
「まあ、見せつけてくれるわねぇ。そうだ、今日はお休みよね。
ということは、私とユウちゃんが愛し合う日だわ」
母は、急に元気になって息子の首に手を回して口づけし、舌を絡めた。
「おいおい、ここで始めるつもりか?
佳子さん、私たちも見せつけてあげようか」
「お義父さん、嬉しい。また愛してくださるのね」
義父と嫁も舌を絡め、お互いの身体をまさぐりだした。
「母さん、テーブルに乗っかってよ」
息子は、母を食卓にあおむけに寝かせ、スカートをめくりショーツを脱がせた。
「な、何するの?お父さんたちの前で」
「母さんが初めに挑発したんじゃないか」
息子は、母の女陰に顔をうずめた。
「あはっ、あん、はっ、恥ずかしいっ」
「佳子さん、私たちもあっちのソファーに行こうか」
「ええ、赤ん坊もよく寝ているし、もう一度、お義父さんと愛し合いたい」
嫁は、ソファーに座った義父のズボンと下着を降ろすと、義父のまだ柔らかいものを愛おしそうに頬張りだした。
二組のカップルは互いを意識することで、気持ちを昂ぶらせていった。
(この続きがあるかどうかもわかりませんが、この母のその後は次回に)
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