禁断 LOVERS ー出会ってはいけない2人ー 21
衝撃の真実を知ったあの日から数日…
俺は親父にお袋にあった話をするタイミングを
計っていた。それと同時になんて切り出せば
いいかずっと考えていた。
一向に機会が出来ない…あれよあれよと
一週間が過ぎた…
その間も俺と母さんはダメだとわかりながらも
お互い体を求めあっていた。この関係だけは
もう誰も止められなかった。
この時には俺とユキさんの関係が微妙に変わり
俺が甘えて母さんが受け止めるそんな感じに
なっていた。
ある日の午後3時頃…サヤさんが買い物に
出かけていて親父と二人でリビングに居た時…
ここしかチャンスはないと思い
俺は重い口を開いた。
「親父…ビックリしないで聞いてくれるか?」
「ん~どうした?高校…留年しそうなのか~?」
「茶化さないで聞いてくれよ!」
「すまん、すまん、何をお前は怒ってんだよ~
それでどうしたんだ?」
親父は新聞に目を通したままの状態で俺の話を
聞いてる。
それは別によかった…
しばし沈黙の後、遂に俺は言葉にした。
「実は俺…母さんにあった…」
新聞を見ていた親父の手が止まった。
そして俺の方を見て「何処であったんだ…?」
俺は親父にバイト先で知り合った経緯を話した
もちろんセックスの話は出来ないけど…
その同じシフトの時に昔の話になり
お袋だと判明した事…サヤさんに変な心配は
掛けさせたくなかったから話が遅くなった事を
告げた。そして親父から目線の当時の話を聞いた。
ユキさんの言っていたこととおおむね同じだった
ただ一つ違うのは、あの時なぜもっと家庭を…
家族の事を見てあげれなかったのだろうかと
何故夫婦2人力を合わせて子育てとお袋の面倒を
見てあげれなかったのだろうと言う後悔と懺悔の
気持ちで今日まで生きてきたと言う事だった。
親父は俺の目の前で涙を流した。
亡くなったお婆ちゃんも臨床の時には
母さんに辛く当たった事に対してもの凄く
後悔していたと言う。口を開けば母さんに対して
懺悔の言葉ばかり語ってたと言う。
そして俺の事を思ってお袋は死んだ事となった。
それが真相のようだ。
一通りの話をした俺は高校卒業後はこの家から
離れて母さんと一緒に暮らそうと思うと伝えた。
親父もその方が安心だと言って承認してくれた。
但し、親父には「親子」としてと話したが…
そしてこの件はサヤさんが必要以上に心配と
同時に私は母親失格なんじゃないんだろうかと
自己嫌悪に落ちそうなので時期を見計らって
話す事を2人で取り決めた。
話し合いの最後に親父からひとつだけお願いが
あると言われた…
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