禁断 LOVERS ー出会ってはいけない2人ー 16
「ユウキくん…お願いがあるんだけど
聞いてくれる?」
いきなりコハルさんからのお願いがあったのは
閉店30分前のこと今週はコハルさんとのシフト…
何事か話を聞いていると、どうやら
バイト帰りから自宅までの間を誰かに
つけられてるかも…と
なので今週中で用事のない夜は家まで一緒に
帰ってもらえないだろうかとのお願いだった。
特段予定のない俺は全日オッケーの返事をした。
バイトが終わってコハルさんの家まで送って行く
特に変わった事は無かったがコハルさんは時々
後ろを振り向きながら帰っていた。
「大丈夫ですよ…俺がついてるから」
「うん…ありがとねユウキくん…ありがと…」
俺にギュッとくっついてきたのでビックリしたら
「あ、ごめん歩く邪魔しちゃったね」
「いえ、大丈夫ですよ」
(衣服の上からだがなんとなく胸の膨らみに当たり
股間が少しムクムクと…ちょっと俺は歩きにくい)
翌日もその翌日も何事もなく2人で帰る…が
4日目の夜、コハルさんの家の手前の方で人影が
俺に向かって飛びかかってきた!
「キャッ!!」声をあげるコハルさん
振り向きざまにたまたま俺の拳が相手の
こめかみ当たりにぶつかり
ドタン!!と人影が転ぶ。
たぶん男だろう…慌てて起き上がり逃げていった
俺は顔を青白くして震えてるコハルさんの肩を
抱き寄せて家まで送った。自宅のドア前で突然
俺の方に振り向いたコハルさんは不意に俺に
キスをする。しかも唇に…呆然とする俺に
コハルさんは抱きついて
「ごめんね…危ない思いさせて…」
「大丈夫ですよ、コハルさんに何事もなくて
良かった…」と返事をした。
安心したのか俺もコハルさんをギュッと
抱きしめて今度は俺からコハルさんの
唇にキスをした。
ーその頃…コハル邸 リビングにて…ー
酒を片手にただひとり…モヤモヤを
持つ男が居た。
「なんだろな…ユウキ君を見てるとなんだか
他人に見えないんだよな…う~ん…
何処かの女との間に出来た俺の子か?…
そんな事はないか…身に覚えはあるけどな…」
そんな事を心の中で思いながら酒を飲んでたのは
コハルの父だった…
ー翌日の夕方ー
人影の正体は意外と早くわかった。
それはあまりにも近くに居た。
それはマサオさんだった…どうやら俺が
コハルさんにつきまとってストーカーをしてると
思って昨日の夜はコハルさんの家の近くで
待ち伏せしてたとの事…お互い誤解が解けて
謝罪しあってこの件は一件落着となった。
今回、特をしたのは俺だけかな?キスが出来た
というラッキーな出来事があったからね♪
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