翌朝、佳代は源治の呼び声で目が覚めた。時計は八時半、二階に上がってくる気配に気付く佳代。
「今降ります」
昨夜の行為が中途半端で終りにしてしまったせいか、明け方に続きをしてしまった佳代はつい寝過ごしていたのだ。
軽めの化粧を済ませキッチンへ行くと源治が立っていた。
「すみません直ぐご飯にしますから」
『何、たまには俺がやるから』
「えっでも」
『いいからテーブル拭いといてくれんか。たまに寝過ごすくらい構わんよ。夕べは疲れたんだろ』
(えっ?)咄嗟に思い付いたのはあの事だけだった。朝食がテーブルに並んだ。佳代を見ながら源治が言った。
『仕方ない、修が居ないからな。それより化粧が薄いけど、それくらいが佳代さんにはピッタリだ』
自ら話をはぐらかす源治。佳代は救われた思いがした。
「ええ~そうですか?」
『あぁ、そのくらいが綺麗でいい。歳より若く見えるよ』
佳代にはくすぐったい言葉を並べる源治だった。
そんな気の聞いた事を言うとは思ってもいなかった佳代は37歳。ショートカットの髪型に童顔。スタイルは86-60-88。文子には羨ましがられるスタイルを維持していた。
食事をしながら今日は亡くなった義母の命日。墓参りに行く話をしていた。
11時に寺へ文子を交えて三人で来ていた。源治が和尚と話をしている時に、文子が佳代に尋ねた。
『お義父さんどう?変わった事無い?』
「えっ?あぁ、あの事ね。特に無いわよ何も。」
『ねぇ佳代さん、相変わらずスタイルいいのね。妬けちゃうわ。女の私から見ても触りたくなっちゃうお尻なんだもの。お義父さんきっと見てるわよ佳代さんのお尻を』そう言って笑って誤魔化していた。
「やだわ文子さん、変な事言わないでよ」
二人で笑いあった所に源治が戻って来た。
『何がそんなに可笑しい?さぁ御参りを済ませて昼飯でも行こう』
昼食を済ませた帰り道、源治が運転する助手席で佳代は思った。お尻を?お義父さんが? でもお義父さんだって男だものそれくらいの気持ちがあってもいいんじゃない?胸の内でそんな事を思ってちょっぴり愉快な気持ちになっていた。
「クスクスッ」小さく微笑んだ。
『うん?なんだぁ佳代さん、何が可笑しいんだい?』
「えっ、いえ何でも無いです」
車はパチンコ店の駐車場に入った。ここからなら歩いて帰れるから先に帰ってくれんか。自宅に戻った佳代は洗濯物を取り込み、四月の心地好い風を浴びた。
源治の衣類を畳み、部屋に置くと、急に眠気が佳代を襲った。暫くは帰って来ないだろう。横になり畳の感触を手で味わった。
源治が戻ったのは五時を回った頃だった。すやすや眠る佳代を見付けた。座布団を枕に横向きで眠る佳代を。尻に張り付くようなジーンズ、ブラのシルエットがうっすら写るシャツ。尻の割れ目、そしてその奥へと想像を膨らませた。
(いくら想像を膨らませても駄目な物は駄目だ。だが試してみたい。)
「あっお義父さんすみません。うとうとして」
『構わんよ、良く眠ってたから起こさなかったよ』
源治はリビングで相撲観戦中だった。そしてどや顔で言った。パチンコで儲かった。これで好きな物でもと一万円を佳代に手渡した。
「えっ、嬉しいありがとう。」「毎回儲かってくれるともっと嬉しいわ」笑って言った。
そしてその夜、源治は・・
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