それから1週間後の日曜日。俺は新たにスマホを買った。芽衣用のスマホだった。妻と別れる前に芽衣は「スマホが欲しい」と言っていた。それをプレゼントとして買った。ついでに薬局に行きコンドームも買った。…その日の夜、妻の携帯から電話が掛かってきた。出ると芽衣だった。「どうした?」と聞くと「今度の金曜日ね…終業式だから早くそっちに行くねっ」と言った。「あんまり早くても俺仕事5時までだぞ?」と言うと「うんっ知ってるよ…駅からバスで行くから大丈夫だよ」と芽衣は言った。「そっか…路線と降りる場所は覚えてるか?」「うんっ〇〇駅行きの〇〇って所だよね?」「うん…合ってる」と言うと「勝手に部屋入ってるから心配しないで」と言った。…そして金曜日になった。仕事を終えて途中でケーキ等を買ってから家に帰った。部屋に灯りが点いていた。ドアを開け「ただいまぁ」と言うと芽衣が「お帰りぃ」と元気に出迎えてくれた。俺は一緒に住んでいた時の事を思い出した。いつも帰ると芽衣が出迎えてくれた。
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