朝、二人して布団から這い出したのは7時過ぎであった。そして、トーストとコーヒー牛乳だけの質素な朝飯を摂った。
「お父さん、今夜は遅いの?」
「いや、夕方6時頃までには帰るよ」
「それじゃ、今夜から広島へ行くの?」
妻と長男は2日前から広島の妻の実家へ帰省していた。
「早く帰りたいのか?」
「正直言って、明日でも明後日でも良いよ、お母さん煩いから……」
「それじゃ、今夜の食事は湖畔のレストランにしようか」
「やった♪~久しぶり♪♪」
瑞恵はトーストを頬張りながら小躍りした。やっぱり11歳の女の子だ。
夕方、私が自宅へ帰り着いたのは午後7時過ぎだった。瑞恵は外出の準備を終えていた。
私も取り急ぎ背広からジーンズ姿に着替えた。
湖畔といっても市内にあり、その湖畔のレストランは車で30分少々の場所にある。
時々、家族4人で訪れていた。
ディナーコースでも一人前6千円とお得な価格だ。
食事をしながら宿題の進展具合を聞いてみた。瑞恵は結構真面目であり、盆前というのに宿題はほとんど終わっていた。
「瑞恵、宿題が終わっているなら今夜はゆっくり出来るな?」
「うん、何処か遊びに連れて行ってくれるの?」
「ああ、良いところだ」
「嬉しい、お父さんに任せた」
レストランを出ると郊外に向かって車を走らせた。やがて飛行場が見えてきた。
幹線道路から脇道に入るとホテルやモーテルのネオンサインが連なっている。
時間が午後9時前だったからか「空室」が目立った。
一番新しい、綺麗なホテルの中に車を突っ込んだ。
「お父さん、綺麗だね、今夜はここに泊まるの?」
「そうだよ、ここだと誰にも見られないから、ゆっくり出来るよ」
瑞恵が「ゆっくり出来る」をどう解釈、理解したか判らないが、瑞恵は微笑んだ。
私は、ガウンを瑞恵に渡し
「下着も全部脱いで、このガウンだけを着なさい、お父さんもそうするから」
瑞恵は私に背を向け全裸になると、脱いだスカートやTシャツ、下着を丁寧にたたんだ。
私は、無類の女好きであったが、女性の下着だけは苦手だった。
見るのも触るのも抵抗があった。当然、脱がせるのも出来るならやりたくなかった。
この我がままだけは年齢を重ねても治りそうにない。
「瑞恵、お風呂の準備が出来るか?」
「普通のホテルと一緒なら出来るよ、やってみる」
暫くして
「簡単だった、出来たよ」
瑞恵が風呂から、大きな声で返事してきた。普段から瑞恵とは一緒に入浴している。
昨夜も一緒だったし、当然、今夜も一緒に入浴するつもりだ。
しかしながら、ただ、一点、昨夜までとは違う大きな軋轢があった。
昨夜までは父と愛娘として入浴していたので、瑞恵の全裸を意識したことがなかった。
しかし、今朝、瑞恵を女として見て、女として感じて、女として触ったのだ。
今夜の風呂はどうなるのか、見当がつかなかった。
先に入浴し、頭も含む身体を洗った後、湯船に浸かった。
「瑞恵、良いよ」
瑞恵は呼ばれるのを待っていたかのように直ぐに風呂場に入ってきた。
当然、全裸だ、乳房と呼ぶには早すぎる二つの丘。
無毛の恥丘と一本の縦線。
腰は括れて下腹もほとんど脂肪はなかった。完ぺきなまでの成長過程の生娘の姿である。
その裸体を私に晒し、瑞恵は昨夜までと変わらず、私の前に立った。
「お父さん、今夜は洗ってくれないの?」
「今日はお前の全てをゆっくり観たいから、自分で洗ってよ」
「こんな近くで私を観ているの?」
「そうだよ、嫌か?」
「嫌じゃないけど恥ずかしいな・・・・」
私は湯船に生温いお湯を流し込みながら瑞恵が身体を洗っているのを観察することにした。
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