二人楽しく映画を観ていた時でした。
大きなソファーの左右に分かれて座っていたのに、息子がすぐ横に。
私、肘せけ掛けの方へよります。でもまた息子私の方に。
私、肘掛けがあってそれ以上むこうには。息子と身体と身体が。
大きなソファーなのに私と息子、端に寄りそって映画を観ます。
でもその時思ったのは、私同様息子も寂しかったんだって。
一緒に映画観るの何年ぶりかですもの。
小さい頃なんか膝の上しか一緒に観てくれませんでしたから。
映画も後半になりました。二人笑って観ていました。
すごく可笑しなときなんか拍手したりなんかして。
するとです。息子の拍手した手が、私の太ももの上に。
なぜ?息子の顔を見ます。普通に笑って映画を観ています。
わかった。きっとあの子甘えてるんだわ。
私もそっとその手の上に手を重ねました。
そして映画が最後のシーンにさしかかった時でした。
私の手の下の、息子の手が動き出したんです。
その日も私ショートパンツでした。ストッキングもはいていません。
昨日のことがあったのに、無理しなきゃ良かったのに。
息子の指が私のももを揉みます。直に素肌をです。
私こんなこと許せなくて、息子の手首を掴んで退けます。
でもまた戻ってきて太ももを。
何回か繰り返すうちイライラして、息子の手をつねってやりました。
「イテッ。」
それでやっと息子あきらめてくたんです。
その間、映画を観ていたのも忘れていたくらいです。
でもほっとしたのも束の間、今度は息子の手が肩に。
いくら息子が小柄だと言っても私よりは大きくて。
私息子に肩を組まれます。
まあ、これくらいはいいかな。なんて思ったのが間違いでした。
肩の手が下がって私の胸に。
ブラジャーはしていましたが、Tシャツの上から私の胸を触ってきます。
もうこれ以上は我慢できない。
「母さん、夕ごはんの準備しなくっちゃ。」
息子の手をなんとか振り払い、ソファーから立ち上がりました。
「あ、そうなの、僕も宿題あったし。」
息子も逃げるように自分の部屋へ。
映画はエンドロールが流れていました。
このとき私、息子を叱らなかったのです。
こっぴどく暖っておけば良かったと、今では後悔してます。
せめて主人に相談しておけば。
その時ならまだ出来たのに。
だったら、息子と今みたいな事にはならなかったと思います。
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