私たち家族のこともう少しお話しします。
主人は小さな食料品関係の会社に勤めています。
肩書きは部長ですが名ばかり。
お給料は同世代の方と比べ、ずっと少ないです。
ですから今だにこんな小さなアパートに三人。
すみません、愚痴になってしまいました。
息子は私立の男子校に通っています。中高一貫の学校です。
私が決めました。先ほどの話のときは、まだ中三でした。
息子は私に似て小柄で、主人は背が高いのに、
今だに余り背が伸びないんです。
私はと言いますと、ただの専業主婦です。
それとこれは言っておきたいのですが、私美人じゃありません。
ブスの部類です。たまに主人がお世辞で可愛いって言ってくれますが、
背の低い小太りのおばさんです。
黒木瞳さんみたいな方を想像されてたならほんとにごめんなさい。
でも、胸は他の人に比べて大きい方かなって。
感違いかもしれませんが、街を歩いているとすれ違う男の人の目線が、
私の脚に。太ってることもありますが、Hカップあります。
次の日、私いつものように、Tシャツにショートパンツでした。
格好を急に変えたら、私の方が意識してるみたいで。
息子はと言いますと、普段と全然変わりあません。
やっぱり私の見間違いだったんです。
その日の夕方、私夕食の準備の前、ソファーで有料テレビの
映画を見ていました。息子は帰宅して自分の部屋です。
「母さん、いっしょに観ていい?」
知らぬ間に部屋から出た息子が 後ろにいました。
「ええ、いいわよ。」
私ソファーの右によります。息子が左に。
せまい居間に不釣り合いのこの大きな
ソファーは三人で映画観ようって無理して買ったものです。
息子が小学高の頃は、三人でよく観ました。息子と二人でもよく。
でも、中学入ってからは一回も。
「これ、前に観たやつだね。ぼく大好きなんだ」
そうです。昔三人で観たコメディ映画です。私も大好きでした。
息子、映画を観てケラケラ笑ってます。
私、息子と一緒に映画を観れるのが嬉しくて、嬉しくて。
だって、小学高以来なんですもの。
何回誘っても一緒に観なかったくせに。
私、すごく楽しい時間を過ごしていました。
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