旦那さんとラインを交換し別れた。それからひと月後食事に誘われた。もちろんリエを同伴、市内でも有名な割烹の高級な店だ、もちろんはじめての体験だ。美味しい食事をすますと、名刺を渡された
市内でローカルCMを流している会社の社長だった。
あの会社の社長さんだったんですね、すいません、生意気な態度でしたよね、
[いやいやかまいませんよ、実は折り入って相談があるんです。]
俺なんかでできることなら
[私はEDのうえに種なしなんですよ]
・・・・
[こいつが浮気をしてないのは間違いありません、なんせ私が浮気するのを勧めていたのですから、まぁ泣いて嫌がったから諦めましたがね]
そうなんですね、
[しかし驚きました、そんなこいつが、初対面の君とあんなセックスまで、]
そんなこと、社長がいたからこそです。
[そこでお願いなのですが、]
まぁ正直、またユカリさんを抱いてくれだと予想はしていたが、それを越えるものだった。
[こいつを妊娠させてもらえないだろうか?]
えっ?
[もちろん40半ば過ぎだからできないかもしれないが、それならそれであきらめる、でも可能性があるなら。]
[実は精子バンキングや、浮気してとかも考えたんだが、こいつが、死んでも嫌だと、それが、君ならと言ってくれて、
私は子供が欲しいんだよ、跡をつがせたいし、継がなくても財産を渡したい。私の子でなくてもこいつの子なら私の子だ。]
俺は相談しないととその場は終わった。
もちろん俺の気持ちは決まっている。
考えてみると、姉も母も他の女も、旦那に満足してないか冷め切った人ばかりだった。
それが今度は旦那を愛している女、しかも社長夫人、
帰りの車でリエが、
(ふふ、また孕ませないといけない人が増えましたね、私、今度は負けませんから)
と笑いながら言った。
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