仕事が終わり帰ると夏希が「お兄ちゃんっ」と言って抱きついて来た。怯えていた。「どうした?」「あのね…呼び鈴が鳴るの…」「呼び鈴が?」「うん…お兄ちゃんが仕事に行ってる間だけ…」「出たのか?」「ううん…出てない…」「そうか…いつから?」「今週の頭位から…」「ストーカーかな?…よしっ警察行って話そうっ」「うんっ」と言って俺達は警察署に行って話した。警察に相談したが面倒くさそうな顔をした。俺は(頼りにならない)と思い、その帰りに家電量販店に行き、ビデオカメラを買った。それを夏希に言って日付と時間を入れて撮る様に言った。俺は会社の上司に相談して一週間だけ有給休暇を貰った。ビデオを撮り続け俺はある事に気付いた。呼び鈴が鳴る曜日は火木土だった。夏希が休みの日だった。警察にビデオを証拠として持って行き見せると、重い腰を上げ「分かりました。捜査をします」と言った。マンションの防犯カメラから、男が割り出されすぐに捕まった。この男は夏希に手紙を渡した1人でコンビニの常連客だった。
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