時計は2時を回っていた。
ケーキが昼食がわりとなった。
ので、夕食は あらためて皆で、どっか行こう。
という事になった。
が、トシエの旦那さんが、なかなか首を縦に振らない。
説得したのは 弘美さんだった。
自分を指差し、おじさんを指差し、俺達を指差し、
ご飯を食べる様な、手話とは言えない仕草をして。
弘美さん
「はい、じぁ、夕焼けチャイムで、甥子さんの車に集合、私どっか探しておくから」
と仕切っていた。
夕焼けチャイムより前に 皆 揃った。
俺は部屋着から着替えたが、
トシエは、洗い物と おじさんを着替えさせる、のが精一杯で、そのまま だった。
白地のブラウスに、下は 紺地に細かい花の模様が入った、くるぶし位まで有る、ロングタイトだった。
テレビか映画の様に、スカートを摘まんで持ち上げないと歩きにくそうな。
トシエは、おじさんの手を引いて、後部座席に乗った。
弘美さんが助手席に乗った。
先刻は気付かなかったが、
身長はトシエより少し高い、158といった ところか?
が、胸がデカイ。
トシエの貧乳の 5倍は有りそうだ。
ブラウスの胸元に見え隠れする 谷間 に、釘付けになった。
車中、弘美さんが
「焼き肉でいい?、うちで よく行く所、1人だと なかなかねぇ、向き合って」
今の様に 1人焼き肉 も お一人様 も、言葉すら無い時代だつた。
焼き肉店に着くと、1番広い席を予約していてくれた。
トシエはおじさんの手を引いて奥に座った。
俺は弘美さんに押し込まれ、トシエの対面に座った。
俺の前にトシエ、左隣に弘美さん、弘美さんの前に おじさんが座った。
オーダーから何から、全部 弘美さんが仕切った。
弘美さん
「亮君?だっけ?、いい?」
と呑む仕草をした。
俺
「いいっすよ、どうぞ。おばさん達は?」
トシエ
「頂こうかな、この人には うんと薄いヤツを」
弘美さん、店員さんを呼んで、
「生中2つ、と、薄~いっウーロンハイ、とコーラ、1つづつ」
俺の前には、大~嫌いツな コーラが運ばれてきた。
とりあえず乾杯 となった。
なかなか 減らないコーラに気付き
弘美さんが
「あ、コーラ ダメだった?」
すかさず トシエが
「この子ねぇ、炭酸 ダメなのよ」
30後半の甥を (この子) でも無いだろうと思ったが。
味が嫌いなのでは無く、気の抜けたコーラは大好き、
ビール以外の 炭酸系は 飲まない。
と、くどい説明をしていた。
弘美さん
「何か 別のにする?、ウーロン茶とか?」
俺
「大丈夫です、そろそろ 気が抜ける でしょ」
食べながら、色んな話をきいた。
弘美さん
ご主人は 広島に有る 本社に単身赴任、月に1度配られる (帰省チケット) で、帰ってくる事。
1男1女は、其々 都内と横浜で自立している事。
なので、ほぼ1人暮らし、で会話に飢えてる事。
トシエは
酔うと キス魔 になる事。(体験済み)
弘美が酔うと (タッチ魔?) になる事。
これは、既に 俺の左膝に置かれた、弘美さんの右手で想像がついた。
俺は、その右手に左手を乗せてみた。
弘美さんは、手を裏返し、握り返してきた。
それでいて、トシエと笑いながら話をしていた。
少し酔ったのか、トシエが突然
「この人も、この子も、弘美さんには弱いんだから」
「そんなに、おっぱい が いい かねぇ」
「どぅせ私は、ぺちゃパイ (当時は こぅ呼んだ) ですよ」
と、僻んでいた。
それでも弘美さんは、笑って受けながした。
俺の手は 離さなかった。
※元投稿はこちら >>