8時30分に、弘美さんの棟のエントランスに車を横付けし、ダッシュボードには(搬入中、ご迷惑をおかけします) と書かれたファイルを置き、弘美さんの部屋番号を押した。
俺
「おはようございます。」
弘美さん
「おはようございます。どぉぞ。」
自動ドアを開けてくれた。
大きなスポーツバッグの様な、肩に掛けられる、布製の道具袋に目一杯詰め 肩に掛けて、エレベーターに乗った。
先日の様に、弘美さんは玄関前で、手を振っていた。
俺
「おはようございます。宜しくお願いします。」
「こちらこそ。お願いします。さ、どぉぞどぉぞ。」
弘美さんはドアノブに手を掛けたまま、俺を先に入れてくれた。
まずはテーブルに案内された。
灰皿とアイス珈琲が出てきた。
俺、改めて
「おはようございます。」
「昨日の話と重複する事もありますが、工事の流れを簡単に説明します」
「週末に向けて(雨)の予報なのと、9時に材料が届くので搬入して、編み戸の張り替えから 取り掛かります」
「道具や資材はルーフバルコニーに置かせて下さい」
「張り替えも、そこで行います」
弘美さん
「はい、昨日 言ってたもんね。タオル絞って拭いた位で 大して掃除もしてないけど」
俺
「ありがとうございます」
「張り替えが終わったら、目地の悪くなっている所を剥がします」
「今日はその位になると思います」
「今日は水がかかっても、さほど影響はありません」
「新しく シールするのは、明日 朝①でやります」
「夕方までには 表面だけでも 乾くと思います」
「水仕事が出来るかどぅかは、夕方にならないと…。明日のお昼はキッチンを使えないと思っていて下さい」
弘美さん
「はい、分かりました…」
そんなやり取りをしていると、チャイムが鳴った。
まず、弘美さんが でて、俺に代わった。
赤帽さんは、台車が有るからと、部屋の前まで上げてくれた。
玄関前に ブルーシートを広げて 受け取った。
道具バッグから、もう①枚 ブルーシートを取り出し、ルーフバルコニーにでた。
鮮やか と言うか 派手 と言うか、洗濯物が目に飛び込んできた。
その時は、そんなに凝視する訳でもなく、搬入を急いだ。
途中 手伝おぅとする弘美さんを、(重いですから)と制し、⑤.⑥回 往復しただろうか?
玄関前のブルーシートをルーフバルコニーに敷き直し、その上に台を置き、張り替えに取り掛かった。
①枚持って来ては張り替えて、調整。
を枚数分 繰り返した。
持ってくる、張り替える、調整。
のが早いのだが、洗濯物や道具等々 スペース的に そぅもいかなかった。
予定より押してしまった。
張り替えが始まるとすぐに、弘美さんが来て
「ゴメンなさい。洗濯物 どかした方が良いわよね?」
俺
(昨日 言ったろぅよ。)
と、思いながらも
「大丈夫ですよ」
弘美
「昨日 言われてたのに ゴメンねぇ」
「編み戸って、こぅやって張り替えるんだぁ」
などと言いながら、俺の前にしゃがみこんだ。
俺、網戸を張りながら
「弘美さん、このあと テニスか何かですか?」
弘美さん、自分の格好を見回しながら
「あっ、これ?。別に そぅじゃないのよ。」
「今日は暑くなるって言うから」
俺
「なんだぁ、てっきり テニスか何かかと…」
確かに 朝から 暑かった!
夏休み前の とにかく暑い日だった!
(だからって、その格好は無いだろう!)
スリーブレスのポロシャツの様な物に、下は 揃いの 太ももの 真ん中位の ミニスカート。
プロ テニスのニュースなんかも、見る時は有るけど、アンダー何とか を穿いてないだけで、まんま あの格好。
パンちら!って言うより、白いパンツをモロ見せ!。
洗濯物はと言えば、
上下お揃い。レースが ばりばり。(T)!。色とりどり。
そんな下着が、③.④組 これ見よがしに干してあった。
確かに、いつも 小綺麗にしてるし、グラマラスだし、年の割に、多少 自信も有るのだろう。
中(下着)はいい。体育館やコート以外で、その格好は無いだろう!
誘われてる! としか思えなかった。
俺
「昨日は ご主人 居らしたんですか?」
弘美さん
「…広島よぉ。でも何で?」
俺
「…、デートか何か だったのかなぁ? って」
派手な下着とパンちら、を見くらべながらいった。
「俺には どっちも有難いですけど、見えてますよ さっきから。」
弘美さん、軽く膝を閉じながら
「あらーッ、でも こんなオバサンのパンちら、どぉって事無いでしょ?」
俺
「いやいや、結構 毒ですから」
弘美さん
「まぁ、うれしい」
つづけて、下着を見ながら
「あれね、幾ら用ナシの下着とは言っても、捨てるのも何だし」
「洗って有るからって ほったらかすと 変色したりするのよ、白は特に、Yシャツの襟元みたいに」
「だから洗っちゃった、まとめて。」
理由はわかった。けど、何で今朝なん?。
俺
「この間の、焼き肉の時もステキでしたけど、今日は一段と刺激的だなぁ。って。」
弘美さんは、何やら意味有りげな笑みをうかべて、
「お昼、何がいい?」
「冷やし中華 はじめました! てのは?」
11時を回っていた。
チャイムが鳴った。
程なくして弘美さんと一緒に トシエが現れた。
トシエ
「どぉ?はかどってる?」
「お昼のおかず 半分持ってきた。」
「火 水 木 は、パートだから来れないしね」
「お昼 食べさせたら、手伝いに来るから」
一瞬 間があった
「あら、こっちは こんなに」
「亮君、弘美さんの魅力に負けちゃダメよ」
弘美さん
「何だか私が 誘ってる みたいじゃない?」
俺
「そ! 誘われてました」
②人はケラケラ笑いながら 部屋の中に入って行った。
戻ってきた弘美さんが
「亮君、あとは 盛り付けるだけ だけど」
俺
「ゴメンなさい。網戸だけ終わらせちゃいます」
「30.40分、待って貰えますか?」
弘美さん
「あいよ。タオル 洗面所に置いてあるからね」
張り替えを終え、手を洗いに来た。
トシエの家より①部屋多いのと、左右対象なだけで、配置(間取り)は ほぼ変わらない。
俺を追って 弘美さんも来た
「それ、息子が帰った時用に 買っといたんだけど、
シャワー浴びるんなら どぉぞ。」
「まだ、新品だから」
「石鹸でもsoapでも 好きなの使ってね」
そぅ言い残して 戻っていった。
霜降りのグレーの、Tシャツと短パンのセット品とバスタオルが置かれてあった。
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