しばらく待っていると、玄関で祖母が誰かと話を始めました。女性の声がするので、近所の人のようです。
僕は、いよいよ自分の部屋を抜け出し、脱出を試みます。しかし、階段まで来て足がすくんでしまします。やはり、このままでは見つかる。
何度も何度も階段を2~3段降りては、引き返します。どうしようもありません。
何度目かの時です。『そういえば、仏壇の部屋はどんな感じなのだろうか?』と好奇心が芽生えてしまいます。
降りるのを諦め、仏壇の部屋に向かいました。すぐに、中央の敷き布団が見えてきました。さっきまで覗いていたのに、別のモノのように思えます。
中央は、生々しく液体で濡れていました。顔を近づけると、やはり男性の特有の精液の匂いがします。布団の横に、グレー系のパンティーが落ちていました。
見るからに濡れています。手に取って、広げて見ました。
中央部は、色が変わるほどに激しく濡れていて、そのまま外に向かって湿っていってました。匂うと、なんとも言えない香りです。
僕は、祖母が愛液で汚してしまったパンティーに口をつけ、何度も絞り取るように吸ってしまいます。パンティーの味に拡散され、よくわかりませんでした。
パンティーを元の位置に置き、ゴミ箱から濡れたティッシュを取出し、匂いを嗅いだりしてしまいます。しかし、先程のパンティーが気になって仕方がない。
何度も拾っては、中央のを吸ってしまいます。
その時でした。階段を掛け上がる音が聞こえ始めます。少しうろたえましたが、もう、逃げ場などありません。
パンティーを捨て、頭は対応を考え、祖母が来るのを待ちます。
『だれっ!?ちょっとぉ~…ビックリするやろ~!』と、僕を見た祖母の第一声でした。しかし、祖母も僕と同じで、すぐに顔が曇ります。
『片付けるわぁ~。』と、この状況でも祖母は普段通りに振る舞おうとします。
僕は、自分でも第一声は何を言うのか、分かりませんでした。『あの人、誰?』、これがそうでした。この言葉は、僕が家にいたと言っているのと同じです。
『ああ、お友達…。ヨシくん、おったの?』と祖母はさりげなく言いながら、汚れた布団を片付けています。
祖母の動揺はあきらかでした。こっちは検事、祖母は被告人。立場的に、僕が有利でした。『ゴメンねぇ。隣で見てたわ。』と言ってみます。
祖母の顔は、しばらく上がりませんでした。『オナニーして、隣の部屋汚したから、そっちも掃除しとって。』とここまで言ってしまいます。
『うんうん。掃除しとく、掃除しとく。』と下を向いたまま、祖母はそう答えました。反論する気持ちも失せたのでしょう。
それだけ言うと、僕は堂々と階段を降りて行き、会社に向かったのでした。
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