射精の後には、強烈な罪悪感…
僕は引き抜いた物の始末も忘れて、彩の横に仰向けになった。
彩は、右手を顔の上に乗せ、顔を隠すようにしてしゃくり上げ出した。
「彩… ごめん…」
「謝るなら最初からすんな!バカ!」
僕は何とも言葉が出せず、黙って天井を見つめているしかなかった。
すると彩は、涙声で
「あ~あ とうとう兄貴とやっちゃった…」
と呟いた。
「…とうとう?」
「…しつこくあたしに触りたがるお兄ちゃん それをキッパリ拒絶できないあたし… いつかこんなことになるんじゃないかと思ってた…」
あれだけ派手に撃退しておいて、拒絶できない?
だが確かに、僕がどんなエロい事をしても、妹は決して親に言いつけたりしなかった。
それが、妹の中では、拒絶できない
ということになっていたのだろう。
「…なんで、父さんたちに言いつけなかったんだ?」
「お兄ちゃんのこと、嫌いじゃないし、そんなことしたらお兄ちゃんが家を追い出されるんじゃないかって…」
そう。親父は普段は穏やかだが、妙に潔癖な所があり、僕のやってる事に気づいたら、本当に勘当されかねなかった。
「それに… あたしもスケベたから…ちょっとはこういう展開を期待していたのかも… でもまさか本当にやっちゃうなんて…」
僕はこの日、抵抗する妹を力付くで押さえつけ、処女を奪った。
なのに彩は、レイプされたとは言わず、『やっちゃった』とだけ言った。
僕はツンデレな妹のこの気遣いに感動し、細い肩を抱き寄せた。
彩もこの日だけは、素直に抱き寄せられ、僕の胸に顔を埋めた。
妹と抱き合って眠ったのは、後にも先にもこの夜だけだった…
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